約 969,251 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/9337.html
菫「凄い揺れだったな」 京太郎「そうですね」 照「震度5らしい」 淡「照怖かったよ」 照「よしよしもう地震は収まったから」 尭深「もしかしたらまた地震来るかも知れませんね」 淡「怖いよ」 誠子「こらこら尭深あまり淡をて怖がらせない」 京太郎「それにしても決勝の皆さん強かったです白糸台全員天和ツモって凄かったです」 照菫尭深誠子淡「まぁそれほどでも」 完
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/946.html
京太郎「おーい咲、ちょっといいか?」 咲「何?」 京太郎「実はさ、駅前のファミレスのレディースセット食べてみたいんだ。協力してくれるか?」 咲「えぇー……学食のみならず、ファミレスまで?」 京太郎「まぁ、嫌なら無理にとは言わないが」 咲「まぁ、いいけど……じゃあ、行こっか」 京太郎「おう、助かるぜ!」 池田「ふんふんふーん……ん、あれは清澄の大将……」 池田「ファミレスに入って……にゃにゃっ! お、男連れ!?」 池田「こ、これは華菜ちゃんの乙女レーダーによると、彼氏に間違いないし! 追いかけてみるしかないし!」 池田「近くの席に、と。このへんならバレないよな」 池田「んー、ちょっと聞こえにくいなぁ……」 京太郎「いやー、持つべきものは気軽に誘えるお姫様だな、やっぱ」 咲「お姫様って何さ……もう、京ちゃんはしょうがないなぁ」 京太郎「悪いな咲、わざわざ」 咲「まぁ、別にいいけどね」 池田「さ、咲!? 京ちゃん!?」 京太郎「じゃあ、レディースセットひとつと……何にする?」 咲「うーん、どうしよう……でも、このために連れ出すのってどうなの?」 京太郎「いやー、うまそうだったもんでな。本当に咲は頼りになるぜ」 咲「中学の頃から、頼りすぎだよー」 池田「ちゅ、中学の頃から!?」 京太郎「まぁ勘弁してくれよ。この前の合同合宿、俺だけ置いてかれて寂しかったんだからさ」 咲「それはまぁ……全員女子だからしょうがないよ」 京太郎「まぁな。それに俺は弱いから、行ったところで特訓相手にもならないだろうし」 咲「あはは。京ちゃんも、もっと強くなれば行けるかもね」 池田「も、もっとチューが良くなればイけるかも!?(難聴)」 京太郎「ふー、うまかった……じゃ、帰るか」 咲「うん」 池田「と、とんでもない会話を聞いてしまった……」 池田「まさかあの清澄の大将に彼氏がいて、しかもあんなに進んでいたなんて……」 池田「むむむ……しかし、ここで慌ててはいけない」 池田「ここで華菜ちゃんが取るべき大人の行動は……」 池田「とりあえず、みんなに言いふらすことだし!」キュピーン 池田「みんな、大変だ! 清澄の大将に、イケメンの彼氏がいた!」 美穂子「ええっ!? 清澄の大将って、宮永さんにですか!?」 深堀「それはどこで?」 池田「駅前のファミレスで話を盗み聞きしたし! 『咲』『京ちゃん』と呼び合っていたし」 未春「京ちゃん……そういえば、須賀京太郎って名前の男子部員がいるって聞いたことあるかも」 池田「多分そいつだし! しかも、中学の頃からの付き合いだとか」 文堂「そ、そうだったですか……人は見かけによらないですね……」 池田「しかも、お互いキスしまくりのアツアツの仲だし!」 美穂子「えええええええええええっ!?」 美穂子「ただいま……」 美穂子「きょ、今日はとんでもないことを知ってしまったわ……」 美穂子「まさか宮永さんに、深い付き合いの彼氏がいたなんて……」 美穂子「…………」 美穂子「…………」ソワソワ 美穂子「そ、そうだわ! 加治木さんにも伝えておきましょう!」←誰かに話すと安心するタイプ ピ ポ パ ゆみ『もしもし』 美穂子『あ、加治木さん! 私です、福路です!』 ゆみ『あぁ……合宿の時は世話になった。今日は何か?』 美穂子『ちょ、ちょっと聞いて下さい! 宮永さんに彼氏がいること、知ってますか!?』 ゆみ『宮永さんって……まさか、清澄の?』 美穂子『はい。同じ麻雀部の同級生で、京ちゃんって呼んでて、彼氏に麻雀を教えてて……』 美穂子『さらに小学校からの付き合いで、毎日キスしている……だったかしら?』 ゆみ『なんと、彼女にか……』 美穂子『ど、どうしましょう。ご祝儀とか差し入れるべきかしら?』 ゆみ『そ、それはちょっと……しかし、驚いたな』 翌日 睦月「宮永さんに、彼氏ですか……」 モモ「し、しかもそんなに深い関係の……」 佳織「うわわわ……す、凄いなぁ……」 ゆみ「まさか、身近に彼氏持ちがいたとはな。さすがに私も驚いた」 蒲原「ワハハ、せっかくだし透華の奴にも教えておくか。知ってるかもしれないけどな」 ゆみ「番号、知ってるのか?」 蒲原「あぁ。合宿の時に部長同士交換したんだ」 ピ ポ パ 透華『もしもし。どうしたんですの蒲原さん』 蒲原『ワハハ、いや宮永咲の彼氏の話知ってるかと思ってな』 透華『み、宮永咲に彼氏ですって!?』 蒲原『同じ麻雀部の一年の、須賀京太郎という男と付き合ってるそうだ』 透華『し、信じられませんわ……あの子に……』 蒲原『しかも近所に住む幼馴染、朝晩におはようとおやすみのキスをする仲……だっけ、ゆみちん?』 ゆみ『え? あぁ……そんな感じ……だったかな?』 透華『キ、キス!?』 蒲原『あと宮永咲は彼氏に麻雀を教え、彼氏からは別のことを教わってる……だったかな?』 透華『べ、別のことって何ですの!? 一体何なんですの!?』 衣「どうしたんだ、とーか? 茫然として」 透華「み、宮永咲にイケメンの彼氏が……」 純「彼氏ぃ? あんな地味そーな奴にか?」 智紀「…………」カタカタ 透華「しかも家が隣同士で、毎日朝晩におはようとおやすみのキスをしていて……」 一「へぇ、ラブラブだねぇ」 透華「そして、彼女は麻雀を教え、彼氏から別のことを教わっているって……」 純「べ、別のことって……」 智紀「…………」カタカタ 透華「きっと『京ちゃんのリー棒で、私を嶺上開花させて……』とか言ってるんですわ……ふ、不潔ですわ!」 一「透華、何言ってるのさ……」 衣「どういう意味だ?」 純「あー……衣にはまだ早い」 衣「むぅ」 一「まぁ、プライベートな問題だし、あまり関わったり広めたりはしない方がいいと思うよ」 透華「そ、それもそうですわね……」 智紀「……ごめん、手遅れ」 一「え?」 智紀「今、各地の麻雀部のネット友達にチャットで言っちゃった……うちの代表校の大将はかくかくしかじかって」 一「と、ともきー……」 純「おいおい……その話、全国に広まりかねないぜ。気の毒に」 智紀「ごめん。祝福してくれる人は多いにこしたことは……ってことで」 透華「わ、私は何も知りませんわ……」 衣「?」 その後、咲と京太郎の噂は、恋愛事に興味津々のお年頃である女子高生雀士達の気を引いた。 前年度大活躍した龍門渕を破ったということもあり、またたく間に噂は広まっていった。 久保「池田、妹さん達の世話は大丈夫なのか?」 池田「あ、コーチ。大丈夫です、文堂達に頼んでありますんで」 久保「そうか。全国の強豪を間近で見られるのはいい経験になる、しっかり勉強しろよ」 池田「はい。清澄にも頑張ってもらいたいですね」 久保「そうだな。清澄の大将も、彼氏の件で気合い入ってるだろうしな」 池田「あ、コーチもそのこと知ってるんですか?」 久保「最近聞いた。どうやら、全国的に有名らしいな」 池田「へ? 全国的に?」 久保「あぁ。なんでも清澄が優勝したら逆プロポーズするそうじゃないか」 池田(にゃにゃっ!? か、華菜ちゃんそんなこと言ってないし!) 久保「しかし、脱衣麻雀というのは年齢的にいかがなものかと思うがな」 池田(ちょ、ちょっと待つし! 何だか尾ヒレがつきまくってるし!) 久保「わずかながら教育に携わる者としては、一言注意しておきたいが……他校の生徒ということを考えると、どうもな」 池田「…………」ダラダラダラ・・ 久保「まぁ、それはそうと気を付けて行ってくるんだぞ、池田」 池田「は、はい……」 池田(か、華菜ちゃん、知ーらない……) 久「さて、いよいよ明日から始まるのね……全国が」 優希「楽しみだじぇ!」 咲「……ところで、何だか私たち注目されてませんでしたか?」 京太郎「あー、そういえばそんな気がしたな……咲と一緒に買い出しに行った時、やけにジロジロ見られたよ」 まこ「抽選くじを引いた時も、姫松以上に大盛り上がりじゃったのう……」 久「全国的には無名のはずなんだけど……何でかしらね」 和「龍門渕を破ったから……というだけとは思えませんね、あれは」 優希「きっと、のどちゃんのおっぱいが大きいからだじぇ!」 和「それは絶対、関係ありません……」 池田「おっ、清澄じゃないか。明日は頑張るし」 久「あら、風越の池田さん。遠くまで応援ありがとう」 優希「お疲れだじぇ、池田!」 池田「さんをつけろ、さんを……って、み、宮永咲っ!」 咲「え……何でしょうか?」 池田「あ、え、えーと……その……何というか、大変なことになってしまったな……」 咲「大変……? ま、まぁ全国で戦うのは大変だとは思いますけど……」 池田「……ん?」 京太郎「…………」 池田「……君が、須賀京太郎君か。そういえば、県大会でも見たような気もするな」 京太郎「あ、はい……風越の池田さん、ですよね?」 池田「これから(華菜ちゃんのせいで)色々苦労するだろうが……彼氏として、しっかり支えてやるんだぞ」 京太郎「彼氏? 誰がですか?」 池田「君に決まっているだろ」 京太郎「……誰の?」 池田「もちろん、宮永咲の」 京太郎「…………」 咲「…………」 「「「「「「ええええええええええええっ!!!!!!!」」」」」」 久「あなたたち……いつの間にそんな仲になってたの?」 京太郎「し、知らないですよ!」 池田「え……ま、まさか、違うの?」 咲「ち、違いますよっ!」 京太郎「そ、そうそう、咲とは中学からの付き合いってだけで、そんなんじゃ……」 池田(ま、まじか……その時点で既に間違っていたのか……) まこ「なんじゃ。風越ではそんな噂が立ってるんか?」 池田「い、いや……風越っつーか、その……」 優希「その?」 池田「……全国的に。今回の参加校は、おそらくほぼ全校……」 咲「ええええええええーっ!」 久「……それで、注目されてたってわけか」 和「一体、どうしてそんなことになったんですか?」 池田「さ、さぁ……華菜ちゃん、何も知らないなー……あはは……」 まこ「まぁ、お前さん達は仲が良いから恋人だと誤解されたんじゃろうな」 京太郎「そういうもんなんですか……」 久「でも不思議ね……団体戦だけでも200人以上の出場者がいるのよ。彼氏持ちくらい、何人もいるはずだけど」 和「確かに……どうして宮永さんだけ、噂になったんでしょうか?」 池田「龍門渕を倒したインパクトってのもあるみたいだけど、一番は噂の内容の衝撃性みたいだ」 京太郎「噂の内容の……衝撃性?」 池田「実は……噂は、二人が付き合ってるってだけじゃないし」 咲「ほ、他にも……何ですか?」 池田「えっと、華菜ちゃんが最後に聞いた限りでは……」 彼氏の須賀京太郎とは、お互い生まれた時からの付き合い 福山雅治似のイケメンで学年トップの頭脳、運動神経も抜群で160kmのストレートが得意球 家が隣同士で、毎日おはようとおやすみのキスを欠かさない 寝る時は一緒のベッド、一日おきに交互の部屋で 学校でもいつもベッタリ、町内レベルで有名なラブラブカップル 彼氏への麻雀の授業は脱衣麻雀 さすがに避妊はしている 清澄が優勝した場合、逆プロポーズを計画中 卒業後は即同棲の予定 彼氏と一秒たりとも離れたくないゆえ、無理を言って全国大会に連れてきた 池田「こんなとこかな」 咲「」 京太郎「俺、原形とどめてねぇぞ……」 久「困ったわね……」 まこ「もはや、付き合ってるとかいうレベルじゃないのう……」 優希「大騒ぎされるのも、分かる気もするじぇ」 久「大会が終われば自然消滅するとは思うけどね。色々常識を超えてるし」 和「でも、この大会では注目を浴びまくりますよね……」 咲「京ちゃん、ごめんね。私のせいで、その……私と付き合ってる、なんて噂立てられちゃって……」 京太郎「んー……俺は別に構わないけど」 まこ「なぬ!?」 和「え!?」 優希「じぇええええええええええっ!」 咲「きょ、京ちゃん! そ、そ、それって……!?」 京太郎「だって女子の麻雀界隈での噂だろ? 男子の俺には何も関係ないからな」 咲「あ……うん、そうだよね……びっくりした……」 京太郎「むしろ問題なのは、咲の方だろ」 和「確かに、宮永さんは他人事じゃないですからね……」 まこ「どうなんじゃ、咲? 実際のところは」 咲「え、ええと……は、恥ずかしいです……みんなにも迷惑がかかりますし……」 久「……ふーん……」 まこ「まぁ、なるようにしかならないじゃろな……」 池田「頑張れ少年少女。華菜ちゃんは応援してるぞ」 準々決勝前日 池田「おー、清澄のみんな。明日は準々決勝だな、キャプテンやみはるんと共に応援するし」 優希「ありがとうだじぇ」 久「それにしても、初戦は大変だったわ……相手が羨望と妬みのこもった目で」 京太郎「まぁ、咲まで回らなかったのが幸いだったな」 咲「だね……」 まこ「明日はさすがに相手も手ごわそうだし、咲まで回るじゃろうな」 咲「どんな反応されるんだろ……」 池田「華菜ちゃん情報によると、あの噂を聞いた反応は、3つにタイプに分類されるっぽいし」 和「3つのタイプ……ですか?」 優希「どんなだ?」 池田「まず第一の反応。大して騒ぎもせず、あまり問題にしないタイプ」 京太郎「まぁ、一番ありそうな反応ですね……」 池田「でもどうやら、案外少ないっぽいし」 同時刻、永水女子 初美「明日は宮守、姫松……そして、清澄ですねー」 春「噂の宮永咲とは……霞さんですね」 霞「はい。といっても、私はいつも通りに打つだけですけどね」 小蒔「……噂? 何ですか、それ?」 霞「あら、小蒔ちゃんは知らないのかしら?」 小蒔「えぇ、何のことだか……」 巴「清澄の大将の宮永咲には、ラブラブの恋人がいると聞いています」 小蒔「こ、恋人ですか!?」 小蒔「ちょ、ちょっと待ってください、清澄の大将って一年ですよね!?」 春「……確か」 小蒔「そ、そ、そんな……高校一年で、殿方とお付き合いなど……は、早すぎます!」 霞「清澄って共学みたいですし、別に不思議なことでもないんじゃない?」 小蒔「そ、それではまさか……い、一緒に、手を繋いで登校したりとか……」 巴「いや、そんなもんじゃないでしょう。キスもしてるみたいだし」 小蒔「き、キス!? い、いけません! そういうことはお互い成人してから……!」 初美「姫様、いつの時代の人ですかー」 霞「キスくらいで驚いてはいけません。もっと凄いことをしているとも聞いてますし」 小蒔「も、もっと凄いことですか!? そ、それは……」 霞「それはですね…………を…………に…………そして…………で…………」ゴニョゴニョ 小蒔「は、はわわわわわ……」プシュー バタリ 巴「ひ、姫様!?」 初美「刺激が強すぎたみたいですねー」 池田「次に第二の反応。ひたすら羨ましがるタイプ」 池田「華菜ちゃん情報によると、一番の多数派っぽいし」 久「恋に恋するお年頃、ってとこかしらね」 同時刻、宮守女子 豊音「明日は清澄だね。大将、どんな子なのか楽しみだなー」 シロ「あぁ、噂の……」 胡桃「やっぱり共学校って進んでるねー、色々と」 塞「私たちとは、住む世界が違うってカンジだね」 エイスリン「…………」バッ ← 仲睦まじい男女の絵 豊音「色々聞きたいなー、彼氏さんのこと」 胡桃「豊音、ちゃんと麻雀もするんだよ……」 豊音「アハハ、任せてよ。でも、いいないいなー羨ましいなー」 胡桃「恋人ねぇ……いつか私たちにもそんな日が来るのかなぁ」 塞「正直、現実感ないよねぇ」 エイスリン「コイビト……ステキ……」 豊音「私も素敵な人とデートしたり、お食事したり……お姫様抱っことかしてもらいたいなぁ……」 四人(まだ見ぬ豊音の彼氏さん、頑張れ……超頑張れ……) 塞「でも彼氏さんもここに来てるって聞いたし、清澄は相当気合入ってるだろうね」 胡桃「彼氏の前じゃ、カッコ悪いとこ見せられないもんね」 エイスリン「ラブ・パワー!」バッ ← ハートマーク シロ「ふうん……愛の力って、凄いんだ……」 豊音「えっ、何々!?」 胡桃「シロも恋愛に興味あるの!?」 シロ「うっ…………ちょ、ちょっとは…………」カァァ 塞「へー、シロにも女の子らしいとこあるじゃん!」 エイスリン「シロ、カワイイ!」 シロ「ダ、ダルい……」 池田「最後に第三の反応。嫉妬に溢れかえった、リア充爆発しろ派」 和「……それ、さっきの羨ましい派と本質的には一緒ですよね」 池田「まぁ、そうかも……」 同時刻、姫松 洋榎「スズ隊員、彼氏の有無を答えよ!」 漫「彼氏!? なんでしょうかそれ美味しいんですか!?」 洋榎「由子隊員、今まで恋人とか両想いといった言葉に縁は!?」 由子「失恋とか片想いといった言葉なら、多少はあるのよー」 洋榎「恭子隊長、清澄の大将は恋人を連れてきたらしいが、どう思う!?」 恭子「由緒正しき神聖なる大会をピンクに染める清澄高校には、我々が天誅を下さなあかんと思いますわ」 洋榎「そして私! 華の女子高生も今年で最後だというのに、彼氏の『か』の字もない人生!」 洋榎「明日は絶対に清澄を、ついでに永水と宮守もボコボコにしたるで!」 漫「うおおおおおおおおおおお! 燃えてきたああああああああああ!」 絹恵「……あ、あのー……」 洋榎「ん? なんや絹?」 絹恵「気合を入れるのは、勿論いいと思うんやけど……」 絹恵「別に彼氏がいるくらいで、そんなに……」 洋榎「かーっ、出たよ! さすがモテる女は言うことが違いますなぁ!」 漫「勝者の余裕ってやつやなぁ! 上から目線やで!」 絹恵「しょ、勝者って……私だって彼氏おらへんし……」 由子「『いない』と『できない』は違うのよー!」バンッ! 絹恵「ひぃっ! す、すいません!」 洋榎「絹……お前に分かるか、私の気持ちが……!」 洋榎「クラスの男子に『愛宕って妹は美人なのに、なんで姉はおもろい顔しとるん?』って言われた時の気持ちが!」 絹恵「そ、そんなこと言われてたんか……」 恭子「とにかく、清澄は絶対に許してはならん悪の王国や」 由子「我ら正義のモテない軍団で、鉄槌を下すのよー」 洋榎「戦え喪女! 許すなリア充!」 「「「「おーーーーーーーーー!!!!!!」」」」 絹恵「みんな、ようは羨ましいだけなんじゃ……」 咲「うぅ……なんか無駄な心労だよ……」 京太郎「同情するぜ、咲……」 優希「まったく、どっからそんな噂が立ったんだじぇ?」 池田「ど、どどどどっからだろうなー! あ、あははははは!」 その夜、風越部屋 池田(うーん……うーん……) 美穂子「吉留さん、ちょっといいかしら?」ヒソヒソ 未春「はい。多分私も、同じこと聞こうと思ってました」ヒソヒソ 美穂子「華菜、一体どうしたのかしら?」 未春「さっきからずっと、頭を抱えて苦しそうな顔をしていますね。でも頭痛って感じでもなさそうだし」 美穂子「直接聞いても、何でもないって言い張るし……夏休みの宿題が溜まってて困ってるとか?」 未春「それだと隠す理由がないのでは? 第一、華菜ちゃんが宿題で慌てるのは、残り3日くらいになってからです」 池田(や、ヤバいし……大ピンチだし……) 池田(二人が付き合ってない以上、そのうち噂は間違いだったと知れ渡る可能性が高い) 池田(そもそも160kmとか投げられる奴がどうして麻雀部にいるんだよ! 誰かおかしいと思わなかったのか!?) 池田(噂はデタラメとして消えていく。そしたら今度は、そんなデタラメな噂を広めた奴は誰だって話になりかねない) 池田(最初に二人が付き合ってるって言い出したのは、他ならぬこの私……) 池田(キャプテンやみはるんは忘れてるっぽいけど、あの場には他にも何人もいた……きっと誰かは覚えている) 池田(もし、もし私が元凶だって判明したら……『もう、華菜ちゃんったら~』程度で済めばいいけど……) 池田(下手すると……) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 美穂子「華菜……あなたには失望したわ」 未春「こんな人と友達やってたなんて、恥ずかしい……」 深堀「あの二人のみならず、清澄全員に迷惑かけたってわかってるの?」 文堂「先輩……最低です……」 久保「池田ァ!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 池田(ひゃあああああああ! ヤバい! ヤバいしいいいいいい!) 池田(どうすればいいんだあああああああああああああ!) 美穂子「あ、今度はベッドの上でゴロゴロ転がり始めたわ」 未春「落ちないような位置を保ってるあたり、なかなか器用ですね」 池田(こ、このままじゃ、華菜ちゃんは嘘つきの汚名を着せられて一生十字架を背負って生きていくハメに……) 池田(何か、何か手は……『もう、華菜ちゃんったら~』で済むように祈るしかないのか……?) 池田(どうすれ…………ば…………) 池田(……………………) 池田(…………待てよ…………) 池田(ふ、ふふふ……華菜ちゃん、閃いたし……起死回生の、逆転手段……) 池田(これで、華菜ちゃんの地位は安泰だし……ふふふ……華菜ちゃん、天才だし!) 池田「ふふふ……ふふふ……」 美穂子「いきなり笑い始めたわ……何だか怖い……」 未春「そっとしておきましょう」 準々決勝 久「さて、咲の全国初お披露目ね」 和「宮永さんの力なら問題ないとは思いますが……」 まこ「動揺してたりせんかのう」 京太郎「咲、頑張れー」 恭子「よろしくお願いいたします」 霞「よろしくお願いします」 豊音「よろしくねっ!」 咲「よろしくお願いします」 恭子(こいつが噂の宮永咲? 想像してたのと随分ちゃうな……) 霞(へー、もっと派手そうな子だと思ってたんだけど……) 咲(うう、変なこと聞かれたりしないかな……いや、大丈夫だよね) 恭子(でも、こんな大人しそうな顔して、やることやりまくってるんやで……叩き潰す!) 霞(いけないいけない。噂のことは忘れて、今は麻雀に集中しないと!) 咲(この三人だって、何より大事なのは目の前の試合のはず。京ちゃんのことを聞いてくる人なんているわけ……) 豊音「ねーねー、須賀君だっけ? 彼氏さんとはいつから付き合ってるのー?」 ゴガンッ! ← 三人が雀卓に額をぶつけた音 霞「こ、これはまたストレートね……」 恭子「あんたなぁ……ちょっとは空気っちゅうもんを……」 豊音「えー、だって気にならない?」 咲「あ、あの……京ちゃんとは、別にそういう関係では……」 豊音「わー、京ちゃんだって! ラブラブだー、いいないいなー!」 恭子「ぐぬぬ……私はろくに男子から話しかけられたこともないのに……」 霞「まだまだこれからですよ。あ、それロンです」 恭子「メゲるわ……」 恭子「ったく、あんたは恵まれすぎやで。しかも福山雅治似のイケメンなんやろ?」 咲「いえ、微塵も似てないですよ。むしろ福山潤って感じですよ」 豊音「幼馴染って素敵な響きだよねー。私も幼馴染の男の子とか欲しかったなー」 咲「京ちゃんとの付き合いは、中学からですけど。そもそも、幼馴染くらい誰にでもいませんか?」 恭子「いないわっ!」 霞「気が付けば疎遠になってたりするものねぇ。引っ越しでもしたら尚更」 豊音「私が前に住んでた村なんて、同年代の子自体がほとんどいなかったよー。通らばリーチ。ロン」 恭子「メゲるわ……」 豊音「告白はどっちから? 何て言って告白したの?」 咲「で、ですから京ちゃんとは別に付き合ってなんか……」 恭子「はぁ~あ、告白とかされてみたいもんやなぁ。永水さんは男に不自由しなさそうで羨ましいわぁ」 豊音「美人さんだし、胸も大きいもんねー」 咲「あ、あの、話を……」 霞「ありがとうございます、でも永水は女子校ですから……それに、お二人も可愛いと思いますよ」 恭子「ええねんええねん、お世辞なんか」 豊音「ありがとっ! 私も大学生になったら、素敵な彼氏さん出来るかなぁ?」 恭子「あんたは、あまりにデカすぎるのがネックやな。苦労すると思うで」 豊音「うぅ、やっぱり……通らばリーチ。ロン」 恭子「メゲるわ……」 咲(何で私たち、全国大会の場でガールズトークしてるの……?) 咲「ええと、いいですか。ハッキリ言っておきますね」 恭子「何や、あらたまって」 咲「確かに私と京ちゃんは、中学からの付き合いで同じ麻雀部にいます」 咲「でも、恋人だとか付き合っているだとか、そういうのは全くありませんから!」 豊音「またまたぁ、恥ずかしがらなくてもいいんだよー」 霞「うふふ、照れ屋さんなのね」 恭子「ウザっ」 咲「本当ですって!」 霞「……本当の本当に、付き合ってないの?」 咲「本当の本当です」 恭子「え……マジなん? じゃあ、あの噂は……」 咲「全部デタラメです。私と京ちゃんは、恋人同士でも何でもありません」 豊音「…………」 霞「…………」 恭子「…………」 咲「…………」 豊音「うわあああああああああああん! 幻想がぶち壊されたよおおおおおおおおおお!」 咲「何で泣くんですか!?」 霞「まぁ、確かに少しおかしいところもあるかなって思ってはいたけど……」 恭子「てことは……なーんや、あんたも私らと同じモテない組の一員やったんか!」 霞「仲間にされた!?」 咲「そうですけど……何だかそう言われると、少し複雑……」 豊音「じゃあ、須賀君のことは何とも……」 咲「仲は良いけど、恋愛感情とかそういうものはお互いに無いと思いますよ。あ、それロンです」 恭子「メゲるわ……」 豊音「ガッカリだよぉ、期待してたのに……」 恭子「ま、男子と会話することも、ろくにあらへんのが現実ってもんやからな」 咲「あ、それくらいなら。京ちゃんとはクラスが同じですし付き合いも長いから、毎日喋ってます」 豊音「冗談を言い合えるほど気の合う男の子なんて、なかなかいないよねー」 咲「時々お姫様とか呼ばれます。絶対からかってますよ、アレは」 霞「実際は男子と一緒に食事をする機会も、なかなか無いくらいだものね」 咲「京ちゃん、レディースランチのためにしょっちゅう私を誘うんですよ。そのためだけに誘うって、どう思います?」 恭子「周囲にもカップルと見られたりするほど、仲が良い男子なんて……」 咲「この前京ちゃんの友達から、嫁さんって言われました。嫁さん違います」 霞「麻雀を打つ機会も……」 咲「ずっと打ってるのに、一向に強くならないんですよ。なぜか」 豊音「何かに誘われることも……」 咲「そういえば、最初に麻雀部に誘ってくれたのは京ちゃんだったっけ」 恭子「…………」 霞「…………」 豊音「…………」 咲「……え、何ですか?」 その頃、京太郎サイド 京太郎「ふぅ……トイレと控室が無駄に遠いのがしんどいなぁ」 京太郎「ついでに何か飲み物でも買っておくか。自販機はどこかなっと」 京太郎「しかし、咲の奴は大丈夫かな。まぁ咲のことだし大丈夫か」 京太郎「それにしてもあの四人、やたら喋ってるっぽかったが、何話してたんだろ? 変なこと言われてなきゃいいが」 京太郎「お、あったあった……うわっ、ドクペが自販機で売ってるよ! さすが東京!」 照「……君、ちょっといいか?」 京太郎「ん……何ですか?」 照「清澄高校一年の、須賀京太郎君だな?」 京太郎「はい、そうですけど……」 京太郎(誰だろう? どっかで見たような気もするんだけど……) 京太郎(俺なんかに用ってのは、噂のことだろうな。否定しておいて、適当にあしらうか) 照「言いたいことは山ほどあるが、とりあえずは……」 京太郎「えーっとですね、あの噂は……」 照「一発殴らせろ」ギュルギュル 京太郎「へっ?」 ドガァッ! 照「こら、避けるな。壁が傷つくだろう」 京太郎「よ、避けますって! 何で俺が殴られなきゃいけないんですか!?」 照「勿論、後で咲も殴る。これは姉としてのけじめだ」 京太郎「姉……? あっ、もしかして……宮永、照さん……でしたっけ?」 照「知っているなら話は早い。白糸台高校三年宮永照だ、初めまして須賀君。妹が世話になっている」 京太郎「い、いえ、こちらこそ初めまして……清澄高校一年の、須賀京太郎です……」 照「では自己紹介も終わったことだし、大人しく殴られたまえ」ギュルギュル 京太郎「なぜに!?」 照「本来私は、もう高校生にもなる妹の恋愛事情に、とやかく口を挟むつもりはなかった」 京太郎「は、はぁ……」 照「しかしだ。いくら別居しているとはいっても、咲が私の妹であることに変わりはない。わかるな?」 京太郎「それはわかりますけど……」 照「いくら生まれた頃からの付き合いである気心知れた仲とはいえ、君たちはお互い高校生だ」 照「高校生ならば、それに準じた付き合いというものがあるはずだろう」 京太郎「あぁ、やっぱり噂のことですか……」 照「そのラインを大幅に踏み越えてしまった君たち二人には、一発殴らねば姉として気が済まん」ギュルギュル 京太郎「あのですね……俺と咲は別に付き合ってなんかないですよ。あの噂は全部デタラメです」 照「この期に及んで、そんなでまかせが通じるとでも?」 京太郎「さっき生まれた頃からの付き合いって言いましたよね」 照「そうだな」 京太郎「だったら、俺と照さんは既に知り合いじゃないと、おかしいんじゃないですか?」 照「…………」 京太郎「…………」 照「た、確かに!」 京太郎(この人、ポンコツだ……) とある喫茶店 照「す、すまなかった……お詫びに好きなものを頼んでいい。私が持つから」 京太郎「あ、ありがとうございます……」 照「それで、実際は中学の頃からの付き合いってだけで、別に彼氏でも何でもない……ということで、いいのかな?」 京太郎「ええ、そんな感じです。全く、何であんな噂が……」 照「なるほど、事情はわかった……ところで、本当のところはどうなんだ?」 京太郎「へ?」 照「君の話を聞く限り、咲とはずいぶん仲が良いようじゃないか」 京太郎「そう……なんでしょうか」 照「実際、君は咲のことをどう思ってるんだ?」 京太郎「どうって……好きなのかってことですか?」 照「そういうことだ」 京太郎「確かに咲とは仲が良いですけど……恋人とかそういうのは、考えたこともないですよ」 照「何だ、つまらん。他にもっと好きな人でもいるのか?」 京太郎「他に、好きな人……ですか?」 京太郎(うーん……) 京太郎(真っ先に浮かぶのは和だけど……あれはもう、高嶺の花すぎて俺にどうこう出来るレベルじゃないしな) 京太郎(部長も染谷先輩も好きっちゃ好きだけど、咲の方が気軽に付き合えるんだよな、やっぱ) 京太郎(優希に至っては、彼女なんかにしたら奴隷のような人生決定だ。他校生でも可愛い人はいたけど、さすがに現実的じゃないし……) 京太郎(…………) 京太郎(あれ? 実は咲くらいしか選択肢がない?) 京太郎「ええと……」 照「うん」 京太郎「どうやら……特にいないようです」 照「…………」 京太郎「…………」 照「ほう、つまりは咲が一番好きと?」ニヤニヤ 京太郎「何ですか、その笑みは」 照「いや、少々不安だったんだよ。咲はこういうことには奥手っぽいから」 京太郎「そんな感じはしますね」 照「もしかしたら、麻雀ばかりでろくに男を家に招くこともないままアラフォーになったりしないかと……」 京太郎「あー……確かにそうなったら、目も当てられませんね」 照「しかし、君が良い人そうで安心したよ。だが、咲が欲しければこの私に麻雀で勝つことだ」 京太郎「絶対無理です!」 照「わかってる、さすがに冗談だ」 京太郎「というか俺は別に、咲に恋愛感情なんて抱いて……」 照「友情から始まる恋だって、あってもおかしくないと思うが」 京太郎「そういうもんですかね……」 照「まぁ、何にせよ咲とは仲良くしてやってくれ。何なら、お義姉さんと呼んでもいいぞ」 京太郎「お断りします」 池田「よくよく考えてみれば、華菜ちゃんの罪は『宮永咲と須賀京太郎が付き合っている』という嘘を広めたことだけ」 池田「その後ついた尾ヒレに関しては、華菜ちゃん何も関係ないし」 池田「ならば、その嘘を真実に変えてしまえば、華菜ちゃんは晴れて逆転無罪」 池田「すなわち、あの二人をくっつけてしまえばいい!」 池田「元々かなり仲は良さそうだったから、ちょっと背中を押してやればN極とS極のようにくっつくはず」 池田「なんて簡単な仕事だし! 華菜ちゃんなら、朝飯前だし!」 池田「というわけで須賀京太郎を探してたら、喫茶店の前で見かけたわけだが……」 池田「一緒にいるのは、チャンピオンの宮永照じゃないか」 池田「一体、なぜ……」 照「それじゃあな。咲をよろしく頼む」 京太郎「照さんも、お元気で」 池田「!?」 京太郎「ふぅ……あれが咲のお姉さんか」 京太郎「何だか、色々とそそっかしそうな人だったな。やっぱり血は争えないか」 池田「す、須賀君!」 京太郎「あ、池田さん。どうしたんです?」 池田「華菜ちゃん、嬉しいし! まさか、須賀君の方は既にその気だったとは!」 京太郎「何の話ですか?」 池田「それにしても、外堀から埋めていくとはな。発想がヘタレだけど、将来のことも見据えてるわけだ」 京太郎「え? え?」 池田「少々気が早いと思うけど、晴れて姉公認の仲だし華菜ちゃん的にもオールオッケー!」 京太郎「あの……」 池田「大丈夫だ、君の気持ちはきっと伝わる。後はこの華菜ちゃんに任せるし! ではさらばだ!」ドヒューン! 京太郎「何だったんだろ、今の池田さん」 京太郎「それにしても、咲と恋人か……やっぱ今一つ、想像できないな」 京太郎「まぁ……嫌な気はしないけど」 末原「……だから、さっさと付き合ってしまえっちゅーんや!」 豊音「そうだよー、絶対うまく行くって!」 咲「で、ですから京ちゃんは別に……」 末原「あんたなぁ、自分がどんだけ恵まれた環境にいるのか理解してるんか?」 豊音「それだけ仲の良い男の子がいたら、普通付き合うと思うよー」 咲「確かに京ちゃんとは麻雀を打つし、ご飯も食べるし、時々仲をからかわれたりもしますけど……」 末原「自慢か! 私もそんな高校生活送りたかったわ!」 咲「でも、恋人とかそういう感じじゃなくて……あ、ロンです」 末原「メゲるわ……」 末原「いいか、あんたは今までフラグというフラグを順調に立ててきたんや」 末原「ここで回収に向かわんと、そのうち誰かに取られてしまうで。もったいないお化けが出るで」 豊音「きっと辛いよぉー、好きな男の子が他の子と仲良く話してる姿を見るのは」 咲「京ちゃんのことは好きだけど、そういう好きでは……というか末原さんは、どういう立場なんですか?」 末原「付き合うまでは応援するが、付き合ってからは叩く」 咲「り、理不尽だ……」 霞「でも、須賀君とは今までずっと一緒だったんですよね?」 霞「彼が他の誰かと付き合うと、自然と疎遠になっていきます。それはやっぱり、寂しいことだと思いますよ」 咲「うーん……言われてみると、確かにそうかもしれませんが……あ、ロンです」 末原「メゲるわ……」 霞「恋愛感情はともかく、須賀君があなたの心の中に占めている率は、決して低くはないはずです」 霞「私は付き合うべきとは言いませんが、かといって付き合うという選択肢を頭から切り捨てるのが良いとも思いません」 霞「人生は一度きり。失った青春は、もう二度と取り戻すことができないんですから」 霞「ですから……自分自身の気持ちをもう一度真剣に考えて、結論を出してみて下さい」 霞「付き合ってから、芽生える恋……というのも、あるかもしれませんよ」 咲「…………」 末原「あんた、いいこと言うなぁ……」 豊音「うぅ、感動したよ……」 霞「ロンです」 末原「メゲるわ……」 咲「私は……やっぱり、まだよくわからないです」 霞「うふふ、それはそれでいいんじゃないですか」 末原「あんまりモタモタしてると、誰かに取られてしまうかもしれんけどな」 豊音「でも永水さん、凄いねー。大人だよ」 咲「見た目も凄く大人っぽいですしね」 霞「ありがとうございます。でも、そんなに大人っぽく見えますか?」 咲「はい。まるで既婚者みたいな風格があります」 豊音「アラサーってカンジかなっ!」 末原「薄墨とかいう永水の副将、実はあんたの娘とちゃう?」 霞「」 準々決勝終了 豊音「うわああああああああん! ありがとうございましたあああああああ!」 霞「お疲れ様です」 咲「ありがとうございました」 豊音「私たちの分も、お幸せにいいいいいいいい!」 末原「そのセリフは何かちゃうやろ……」 和「お疲れ様です、宮永さん」 優希「トップ通過とは、さっすが咲ちゃんだじぇ!」 まこ「やたら喋ってたみたいだが、何を話してたんか?」 咲「え、ええと、ちょっとガールズトークを……」 久「まぁ、何にせよ、無事で終わったのは良かったわね。準決勝もこの調子で行くわよ」 咲「……あれ? 京ちゃんは?」 まこ「そういや、だいぶ前にトイレ行くとか言っておいて、まだ戻ってないのぅ」 優希「大きい方だとしても長すぎだじぇ。きっとどっかで道草でも食ってるんだじぇ」 咲「…………」 池田「お、宮永咲。今、一人か?」 咲「あ、池田さん……はい、そうですけど」 池田「ふっふっふ……華菜ちゃんが、耳寄りな情報を持ってきてあげたし」 咲「何ですか?」 池田「実はさっき、須賀君を見かけたんだが……」 かくかくしかじか 咲「きょ、京ちゃんとお姉ちゃんが!?」 池田「ああ。どうやら彼はお前さんに気があるようだし」 咲「京ちゃんが……私を、好き……?」 池田「しかし姉から攻めるとはヘタレだし。これじゃあ、彼からは告白もできないかもしれないな」 池田「なんだったら、お前さんから告白してあげると良いし。それではサラバだ、準決勝も頑張れ」 咲「…………」 その夜、ホテル内 咲(…………) 咲(私は……どうしたいんだろう……) 咲(京ちゃんのことは好きだけど、そういうのとはやっぱり違う……) 咲(でも、京ちゃんは私のこと……) 京太郎「よっ、咲」 咲「きょ、京ちゃん!?」 京太郎「これからコインランドリーで洗濯か? 一緒にいこうぜ」 咲「う、うん……」 ゴウンゴウン・・ 京太郎「今日はお疲れさん。やっぱり咲は強いな」 咲「あ、ありがと……」 京太郎「疲れただろうけど、準決勝までは何日か空くんだろ? ゆっくり休めるな」 咲「そ、そうだね……」 咲(ど、どうしよう……京ちゃんの顔、まともに見れないよぉ……) 京太郎「…………」 咲(ていうか、何で京ちゃんは平然としてるの!?) 咲(京ちゃん、私のこと好きなんでしょ!? なのに……あれ?) 京太郎「…………」カタカタ・・ 咲(京ちゃん、よく見たら……少し、震えてる……) 咲(緊張してる……のかな? てことは、やっぱり……) 咲(…………) 咲(私のこと、好きなんだ……) 京太郎(うぅっ、夏だからって冷房効きすぎだろ……寒ぃ……) 咲(私は……京ちゃんのことは恋人とかとは違う気がするけど、男の子の中では間違いなく一番の仲良し) 咲(でも……やっぱり、恋人とかそういうのとは少し違う気もする……) 咲(だけど……京ちゃんは、私のことが好き……) 『人生は一度きり。失った青春は、もう二度と取り戻すことができないんですから』 『付き合ってから、芽生える恋……というのも、あるかもしれませんよ』 咲「…………」 咲「ねぇ、京ちゃん……」 京太郎「どうした?」 咲「そ、その……京ちゃんが、その気なら……」 京太郎「……よければ?」 咲「…………」 京太郎「…………」 咲「付き合っても……いいよ」 京太郎「へ?」 咲「…………」 京太郎「付き合うって言われても、別にどこにも行く予定ないけど」 咲「そっちの付き合うじゃないよっ!」 京太郎「そっちじゃないって……じゃあ、まさか男女の!?」 咲「当たり前でしょ! 全く、こんな時まで空気が読めないの!?」 京太郎「す、すまん!」 咲「べ、別に私は京ちゃんのことなんて、何とも思ってないけど……」 咲「ほら、付き合うことで新しい自分の発見とか、そういうこともあるかもしれないし……」 京太郎「……もしかして俺、告白されてんの?」 咲「そうだよっ! 京ちゃんがヘタレだから、私から言ってあげてるんじゃない!」 咲「ほら、私のこと好きなんでしょ!? 喜びなさいよっ!」 京太郎(え? なにこの状況?) 京太郎(一体なんなんだこれ?) 京太郎(とりあえず咲に告白されていることは分かったが、何でこんな上から目線なんだ?) 京太郎(その割には顔真っ赤でプルプル震えてるし、精一杯の強がりが見え見えだ……) 京太郎(…………) 京太郎(咲と……かぁ……) 咲「…………」 京太郎「…………」 咲「…………」 京太郎「そうだな……付き合ってみるか」 咲「えっ!?」 京太郎「えっ、何かまずかったか?」 咲「い、いや何もまずくないけど! もう、取り消せないからね!」 京太郎「取り消さねーよ。でも、何か実感わかないけどな」 咲「それは私もだよ。京ちゃんと私が……なんてさ……」 京太郎「だな。咲なんて子供っぽいから、まだそういうのは10年は早そうだったのに」 咲「わ、私だってちゃんと成長してるんだよ!?」 京太郎「そうかぁ? とても成長してるようには見えないが」 咲「ど、どこ見て言ってるのっ!」 京太郎「…………」 咲「…………」 京太郎「……ははっ」 咲「……ふふ」 京太郎「なぁ、咲……俺たち、うまくいくかな?」 咲「うーん、どうだろ……京ちゃんがちゃんとしてれば、大丈夫じゃない?」 京太郎「お前もな」 咲「えへへ……」 そして時は過ぎ、新学期が始まった。 咲「ロン。これで京ちゃんのトビだね」 京太郎「うぅ、またか……」 優希「相変わらず弱いじぇ」 和「でも見ている限り、須賀君もちょっとは上達してきてると思いますよ」 京太郎「お、マジか!?」 まこ「まだまだみんなには及ばないがのう」 久「よし、そろそろ遅いし今日はここまでにしましょう。今日は私が片付けておくから、先に帰っていいわよ」 京太郎「ありがとうございます、部長。じゃあ、お先に」 咲「あ、京ちゃん待ってー!」パタパタ 和「……それにしても、あの二人って付き合ってるんですよね?」 優希「本人たちがそう言ってたからな」 まこ「大会中に付き合い始めたとか聞いた時は、おったまげたわ」 和「あの大会は、噂のせいで大変でしたね……」 まこ「結局、京太郎を目撃した選手達が『噂ほどのイケメンでもないじゃん』って気付いたのが始まりじゃったな」 優希「哀れなり、犬……」 久「そしたらやっぱり色々おかしいってことにみんな気づき始めて、あっという間に収束したわね」 和「むしろ、今まで誰も気づかなかったことが不思議です……」 久「でも私は、付き合い始めるのは時間の問題だと思ってたわ」 まこ「そうなんか?」 久「元から早く付き合っちゃえってくらい、仲が良かったしね。あの二人は」 久「それに噂のことを初めて聞いた時、咲が何て言ったか覚えてる?」 優希「いや……覚えてないじぇ」 久「『恥ずかしい』とか『みんなに迷惑がかかる』とかいう感じのことは言ってたんだけど……」 久「『困る』とか『嫌だ』とかいう感じのことは、言わなかったのよね」 まこ「へえ……満更でもなかったんじゃな」 和「しかし、以前と何も変わらないように見えますね」 優希「知ってなきゃ、誰も付き合ってるなんて思わないじぇ」 久「まぁ、それもあの二人らしいんじゃないかしら?」 和「……ふふ、そうかもしれませんね」 京太郎「……しかし、俺たち付き合ってるのに、昔とあんまり変わらないな」 咲「そうだね。毎日、登下校を一緒にするようになった程度?」 京太郎「正直、まだあんまり実感ないよな」 咲「だね……」 ビーッ ビーッ 咲「あ、メール……池田さんからだ」 京太郎「俺にもだ」 『やぁ諸君、元気かね? たまには君たちがどこまで進んだか聞いてみたいし。 なんたって華菜ちゃんは、恋のキューピッドなんだからな』 咲「い、池田さん……」 京太郎「あの人は相変わらずだな……全く、照さんとの会話も誤解されたし」 咲「あー、あれね……後で何だか話がかみ合わないと思ってたら、池田さんの伝達ミスだったね」 京太郎「あの人、そそっかしいからな。案外あの噂の発端も、池田さんだったりして」 咲「あはは、あり得るかも。まぁ、なんだかんだで感謝はしてるけどね」 京太郎「…………」 咲「…………」 京太郎「なぁ、咲……手でも、繋いでみるか?」 咲「……うん」 ギュッ 咲「…………」 京太郎「…………」 咲「な、何か気恥ずかしいね……」 京太郎「言うな、よけい気恥ずかしくなる……」 咲「……でも……嫌じゃないよ」 京太郎「……だな」 咲「京ちゃん……明日もまた、一緒に学校行こうね!」 京太郎「ああ、勿論だ!」 未春「華菜ちゃん、誰にメール?」 池田「ん、あの二人さ。どこまで進んだかと思ってな」 未春「そういうのはほどほどにね……馬に蹴られるよ」 池田「わかってる、ほんの冗談だって。でもあの二人じゃ、手を繋ぐのが精いっぱいだろうな。中学生かっつーの」 未春「華菜ちゃんだって、全く恋愛に縁がないでしょ」 池田「わ、私はモテモテだし! 彼氏なんて7人いて曜日交代制だし!」 未春「はいはい……」 池田「……お、返信が来た。どれどれ……」 ピッ 『『内緒です♪』』 END
https://w.atwiki.jp/kyoshura/pages/84.html
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/26383.html
登録日:2012/11/15(木) 00 36 08 更新日:2024/03/07 Thu 14 12 58 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 しらたき糸こんにゃく 亦野誠子 咲-Saki- 大星淡 宮永照 弘世菫 最強 東京都 渋谷尭深 王者 白糸台 西東京 阿知賀編 高校 麻雀 白糸台(しらいとだい)高校は咲-Saki-シリーズに登場する架空の高校で、今年の西東京地区代表校。 咲シリーズの清澄高校を除く他校と同様、学校の所在する地方に実在する地名+(女子)高校で かつ実在しない高校名の模様。 西東京の代表校に選ばれるのは今年で3年連続であり、インターハイ2連覇中、全国ランキング1位、IH第1シード…等々、正に絶対王者というべき輝かしい成績を持つ。 今年は史上初の3連覇がかかっているが、去年度のIH個人戦・今年度春季大会優勝者である宮永照を擁するため戦力は盤石。 制服は、白一色のセーラー服タイプの夏服と、ブレザーに何故か夏服よりも短く見えるスカートを組み合わせた冬服の二種類が確認されている。 もっとも冬服に関しては現在の所、照の物しか公式で絵になっていないため、冬服のスカート丈は彼女の個人的な趣味という可能性もある。 前者の夏服は照と菫の凛々しさも相まって、IH団体戦準決勝前の記者会見後の二軍メンバーによる出迎えのシーン等はまるで海軍(というかヤクザ)のようなカッコ良い(?)印象を読者に与えた。 (国)公立校か私立校か、女子校か共学か等、咲世界の他の高校と同じく一般的な高校生活については不明な点が多い。 部内では各コンセプトごとにチームが分かれており、対抗戦で1位になったチームが代表に選出される仕組みになっている。照と組んだ者勝ちルールとか言わない つまり、代表メンバーは必ずしも白糸台の成績上位5名で構成されている訳ではない。 なお現在こそ最強として名を馳せる白糸台だが、実は宮永照の入学以前は全国どころか都大会敗退レベルの学校でしかなかった。 照は本人が別格レベルの強さでありながら仲間の実力を引き上げる特殊能力まで持っていたため、彼女の薫陶を受けた部員が飛躍的に成長したことで今の白糸台が生まれたのである。 そのため強豪校としては歴史が浅く、ここ数年の快進撃も「照に連れてきてもらった」感は否めない。 白糸台団体戦メンバー[通称チーム虎姫] 白糸台は二軍メンバーですら他校なら地区代表になれるほどの粒ぞろいだが、一軍メンバーであるチーム虎姫は別格の強さを誇っているらしく、今年度はIH史上最強チームとの呼び声も高い。 チームコンセプトは攻撃特化型。 本編では(照以外の4人は)攻め偏重ゆえの脇の甘さの方が目立ったが、並の高校相手なら大将に回るまでに火力で押し切ることも可能と思われる。 全体としての戦術は照が他校のエースを潰しながら大量得点し、その大幅リードを元に多少の失点は覚悟で菫が狙い撃ちを用いて他校の得点を調整、尭深が駄目押しの役満を和了り、誠子が鳴いてサッサと大将の淡に繋ぐ、と言ったところだろうか。 ちなみに彼女達、アニメ一期のオリ部分では殺伐とした雰囲気で描写されていたのだが、阿知賀編で非常に和気藹々と会話をしておりチーム仲は良好。 宮永照(みやなが てる) CV 中原麻衣 白糸台のダイナモ。3年生。団体戦では先鋒。てるてる。咲世界最強の女子高生雀士であり、本編主人公 宮永咲の実姉。 咲の容姿を凛々しくし、肩にかかるくらい髪を伸ばしたような外見。咲同様、髪の側等部に個性的な跳ね毛がある。髪の色は赤紫に近い。 心理描写が少なく、表情を変える事は ほとんどない。が、営業スマイルとも取れるような笑顔を見せる事もある(本人的には嘘は言っていないとのこと)。 普段の様子から無愛想のような印象を受けるが対局中の仲間や試合後に倒れた対戦相手の園城寺怜を気遣う等、本質的にはとても優しい。 ダイナモは一期アニメのDVDに付属しているブックレットに載っている最終話EDの絵コンテにおける彼女のダイナミックなツモシーン(一般にコークスクリューツモとか呼ばれているアレ)の呼び名であり、「ダイナモ発動」「腕に気流巻きついてる」となっている。 なので正確には彼女個人の事を言っているわけではない。制作側的にはあのツモは発電機のようなイメージなのだろうか? 詳細は個別項目を参照。 弘世菫(ひろせ すみれ) CV 斎賀みつき 白糸台のシャープシューター。3年生。団体戦では次鋒。菫さん。長身で藍色の長髪と、なかなかのものをおもちの落ち着いた雰囲気の美女。 クールビューティーで冷静沈着。と、同時に個性派揃いの白糸台の面子をまとめ上げる統率力を合わせ持ち部長を務める。 白糸台の中ではツッコミ担当と言った感じ(照の営業スマイル、淡の100年生発言等に対して)で苦労人気質のようにも見えたり見えなかったり。後述の誠子のオリ癖等、解説役も担当している。 対局相手の捨て牌等から余剰牌を見定め、それを狙い打つ事を得意とし、この時 作中では洋弓で放銃相手を射抜くような演出がなされる。ロン(物理)は読者にかなりのインパクトを残した。 レジェンドのチート観察眼により、他チームはもちろんメンバーや本人すら自覚していないクセを見抜かれ準決勝では苦戦。 しかし「何かクセを見つけられた」と理解し、決勝までにクセを見つけ「クセがある」と知っている阿知賀の裏をかこうと考える。 白糸台の・シャープ・シューター・菫、と、二つ名の頭文字の全てにSがつくため、「白糸台のSSS」「SSS菫」「S3菫」「S4さん」…等、ファンからは様々な呼ばれ方をしている。 渋谷尭深(しぶや たかみ) 白糸台のファーマー。2年生。団体戦では中堅。たかみー。白糸台のレギュラーになったのは今年度から。お茶が好きなようで、対局中にも湯呑を持っている。作中では そのことに誰もツッコまない… まぁヌイグルミ持ちこんだり、靴下脱いだり、学校の代表として出場しているのに制服じゃなくて巫女服で来ている連中がいたり…etcな咲世界では大した問題でも無いのだろう。 松実玄曰く、ちょっとおもちの子で、ショートヘアに眼鏡をかけており、何故か常に頬を赤らめている これまた可愛い子。 口数が少なく、照と同様内面の心理描写も無いので、現在の所、性格は見えにくい。恥ずかしがり屋なのか? なお白糸台の面々の中では最も早く(本編でタコス達が2回戦のテレビ中継を視ていた時)対局の様子が描写されたが、この時は前述の通りお茶を持参していたくらいで容姿以外には具体的なことは不明なままだった。 麻雀の打ち方としてはオーラス前までの全ての局で、自身が第一打に捨てた牌が、オーラスに配牌になって戻ってくる能力(収穫の時-ハーベストタイム-)を持つ。 ルールと状況次第ではとんでもない火力になり、準決勝でもセーラが警戒していた。決勝でフラグ回収なるか。 準決勝中堅戦では大三元をツモ和了り、これを合わせ、IHで既に二度も役満を和了っている。今大会では これまでの所5回の役満が出ており、そのうち2回を一人の選手が和了っているのは驚異的と言える。 また残りの3つのうち、1回戦における「そんなん考慮しとらんよ…」こと愛宕姉の清老頭と、2回戦(準々決勝)での薄墨初美の小四喜の2つは作中で既に確認されている。 亦野誠子(またの せいこ) 白糸台のフィッシャー。2年生。団体戦では副将。亦野さん。銀髪でボーイッシュな外見をしており、スカートの下にスパッツを穿く等、虎姫の中で唯一制服をアレンジして着こなしている。 後述の淡とは違い、先輩相手だと敬語を使い(逆に後輩の淡のことは名字ではなく名前で呼ぶ)、二つ名やボーイッシュな見た目と違い性格は割と普通。男口調とか言うわけでもない。心理描写も多いのだが、正直特筆するような所は見当たらない。 強いて言えば現在の所、予想外の事態に動じやすそうなキャラかといった所。本人の言葉によると彼女は白糸台のナンバー5らしく、虎姫の中では最弱だと思われる。 しかし、「白糸台のナンバー5は そこらの県代表エースを しのぐ。それは私が身をもって体現してきたはず」という自覚はある。 打ち筋では河から自在に牌を釣り上げるかの如く鳴くことからフィッシャーの二つ名がついたらしく、3副露すると必ず5巡以内にツモ和了る。3副露となっているが、現在ポン以外の鳴きは確認出来ない。 準決勝副将戦では対局相手に、2回戦とは打って変わったような強さの灼、対局相手の事を研究し尽くす船Q、去年まで強豪・姫松のエースだった格上の白水哩、と誠子の戦いにくい相手が集中してしまい、ほとんど良い所無しと言っても過言では無い状況に… 以上のように今の所、白糸台で扱いが一番悪いキャラであると言わざるを得ない(能力をただのポン呼ばわり、オリの癖を船Qに狙われまくり、リザベーションされまくり…etc)。 詳細は個別項目を参照 大星淡(おおほし あわい) 白糸台の高校100年生。団体戦では大将。あわあわ。 かつてはラスボスの風格を醸し出していたが、実際は人懐っこいアホの子。特に照に懐き、テルーと親しげに呼んでいる。しかし、キメる時はキメ、不敵な発言をすることも… 「倍満くらい くれてやる」 詳細は個別項目を参照。 IH準決勝第1試合 白糸台 前半 後半 合計 個人収支 学校順位 宮永照 157700(+57700) 196200(+38500) 196200(+96200) 1位 1位 弘世菫 190700 187400 187400(-8800) 3位 1位 渋谷尭深 164500(-22900) 177100(+12600) 177100(-10300) 3位 1位 亦野誠子 131800 117700 117700(-59400) 4位 1位 大星淡 101300(-16400) 99500(-1800) 99500(-18200) 4位 1位→2位 IH決勝戦 宮永照 154500(+54500) 164300(+9800) 164300(+64300) 1位 1位 弘世菫 142000(-22300) 151100(+9100) 151100(-13200) 4位 1位 渋谷尭深 101400(-49700) 93500(-7900) 93500(-57600) 4位 1位→2位 亦野誠子 84800(-8700) 94000(+9200) 94000(+500) 3位 2位 大星淡 追記・修正、お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 準決勝は彼女たちには理想的な展開になったね。全員が弱点を自覚できて、しかも勝ち進めるなんてそうそうないぞ -- 名無しさん (2013-12-15 20 20 52) ↑まったくだよなあ。 -- 名無しさん (2013-12-15 20 26 51) そういや阿知賀完結したから単行本派にもネタバレじゃなくなったな -- 名無しさん (2013-12-15 21 00 50) なんで団体戦は風越みたいに単純に上位5名じゃないんだろ?防御特化チームの1位とかやるせない気になりそう -- 名無しさん (2013-12-15 21 30 12) ↑なぜ全体のベスト5でないのか…本編で明かされるのを待ちましょうや。 -- 名無しさん (2013-12-16 21 43 24) 白糸台は寮暮らしだそうだが、そうなると宮永母と照も離れて暮らしてるんだよな。宮永家のことを想像するとちょっと寂しくなる。 -- 名無しさん (2013-12-22 20 12 33) 照「正直過剰火力だけど関係ない、私はこのチームが好きだし私一人いれば絶対勝てる。」 -- 名無しさん (2014-03-08 23 05 19) 麻雀というゲームは自分があがることは難しくても、特定の相手を上がらせないことは割と出来るんで次鋒から苦戦すること自体は、そんなに変じゃないと思う。能力者麻雀っぽくないけど、 -- 名無しさん (2014-03-22 18 52 34) 先鋒が10万点近く稼ぎまくってやべええええ→順調に失点→かろうじて2位で決勝進出の流れはなんかこう、おおもう・・・って感じ -- 名無しさん (2014-04-16 00 30 48) 淡の地区大会のデータがある程度集まってるってことは、地区大会でも基本的には大将戦まで進んでるってことだよな。あの照がいて途中で飛ばすことがあんまり無いって本当に火力重視チームなのか怪しい -- 名無しさん (2014-04-27 23 02 37) 菫さんが全員のデータ取りたいから削るとしても極力満遍なくって話じゃなかったか -- 名無しさん (2014-11-24 21 36 53) ↑2 そりゃ東京なんだから長野並に魔境なんだろ -- 名無しさん (2015-05-13 13 51 22) まあ、うん…賛否あるのもしゃーないというか。1人目とはいえ、+10万が消えるとは…照だけのチームと言われてもまったく否定できないよね。勝てたら結果オーライなのかもしれないが -- 名無しさん (2015-05-13 15 49 30) 以降のメンバーもまともに稼いだら大将まで回らず終わるしな -- 名無しさん (2015-05-13 15 51 32) 全国編は作者が4校全てを活躍させたがっているのが見て取れる。最終点数も僅差ばかりだし。 -- 名無しさん (2015-05-13 18 15 07) 準決で負けたのは「阿知賀編」だったからだな。阿知賀が二位抜けじゃどうしても一個の漫画が終わった感を出しにくいからこうしたんだろう。照の圧倒的実力を描写しつつ阿知賀編もハッピーエンドにするために白糸台の四人が泥をかぶる形になった。 -- 名無しさん (2016-01-14 07 18 24) 展開上仕方ないとは言えこの前評判で照以外の4人が無能集団にしか見えんのはちょっとな -- 名無しさん (2016-04-08 14 29 54) ↑淡は一応テッルと双璧をなす実力者だろ! -- 名無しさん (2016-04-08 14 51 05) 実力者なのは確かだし何かが違ったら無双してたんだろうが結果だけ見たら大言吐いたのに2万負けて涙目で帰って来た淡れな子なので・・・ -- 名無しさん (2016-04-08 17 04 43) 負けたやつが弱いんじゃない。勝ったやつが強すぎるんだ。少年漫画の読者って、一回負けたくらいですぐ雑魚雑魚言う人が多すぎる。 -- 名無しさん (2019-05-24 05 15 55) 点数引継ぎだから照が強い分他の4人を雑魚にしないと調整できなかったんだろう -- 名無しさん (2021-03-07 18 00 37) いくら設定上は強いって言われても、結果として先鋒以外全員-で、先鋒の作った十万の+帳消しはさすがに擁護しきれきないと思うの。というか、照を除いた前二人は半荘二回でそれぞれ一万程度の負けだから十分役目を果たしてるし優秀だと思う。後ろ二人は……うん。 -- 名無しさん (2022-02-13 05 29 58) 弘世菫は全国決勝の次鋒で唯一マイナスで可哀想。 -- 名無しさん (2022-02-13 07 24 04) 十万点をチームで共有するというルール一番の被害者。大将戦の描写に緊張感を与えないといけない以上、 -- 名無しさん (2022-11-13 23 43 33) 続)どこかで点数調整しないといけないし、設定じゃなくて作劇の都合で強いのか弱いのか分からなくなる微妙なチームになるしかないんだ -- 名無しさん (2022-11-13 23 47 09) 照が強すぎるから他を足手まといにしないと大将戦開始時に逆転不可能になる -- 名無しさん (2022-11-14 09 23 44) 照は個人成績だけじゃなく魔鏡使って3年かけて部全体を強くしてくれたから、卒業以降は貯金(照の作った実績)あるうちに全国区の強豪として定着できるかが勝負だな -- 名無しさん (2022-11-14 09 45 36) 実は照と防御コンセプト枠1〜4位で固めた逃げ切り編成で戦った方が強いんじゃないの。全員火力特化を謳うなら「どの試合も大将に回る前に他家を飛ばすから準決まで淡のデータ無し」くらいの漫画的はったりは必要だっただろうし -- 名無しさん (2023-01-21 20 37 59) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/9956.html
咲「お姉ちゃんは京ちゃんと会ったことがないはずでしょ!?」 照「『幼馴染』である以上私にも可能性はある」 ギャーギャー 菫「全くあいつらは」 尭深「お茶よかったら」 誠子「釣りとかしない?」 淡「あ、このタコス結構おいしー! よし淡ちゃん様のご飯係に」 ゴン! 菫「全くこいつらは」 京太郎「あはは」 白糸台に偵察に行きましたが割と平和でした、カン
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/884.html
とうとうやってきた、今度の転校先は南大阪姫松高校。順調に現地妻が増えていくね! 転校をなかなか切りだせないこのスレの京ちゃんは実はヘタレ? 大人気愛宕姉、末原さん他魅力的な姫松メンバーであるが、監督代行やプロも攻略対象になるのだろうか 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」三宅「2連荘や!」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」洋榎「その3や!」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」原田「その4っ…!」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」恭子「その5やで」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」咲「その6だよ!」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」赤木「その7…!」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」漫「その8や!」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」憩「その9!」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」絹恵「その10やな」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」郁乃「その11~」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」僧我「その12…!」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」洋榎「その13や!」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校する事になった」戒能「その14ですね」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」健夜「その15だよ!」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」やえ「その16だぞ」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」咏「その17だねー」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」咲「その18だよ!」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」雅枝「その19…や!」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」由華「その20です」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」絹恵「その21や」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」いちご「その22じゃ!」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」照「…その23」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」淡「その24だよー」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」照「その25だよ」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」恭子「その26やで」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」洋榎「その27やでー!」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」漫「その28です」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」恭子「その29や」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」洋榎「その30や!」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」郁乃「その31~」【安価】 【咲】京太郎「大阪に転校することになった」恭子「その32やな」【安価】 参考URL http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1345004838/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1345309198/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1345638613/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1345820543/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1345985623/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1346162789/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1346253999/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1346417060/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1346504846/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1346594632/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1346764831/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1346918630/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1347036815/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1347121262/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1347200186/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1347280259/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1347541233/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1347723321/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1348151003/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1348935352/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1349542702/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1350114571/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1350479134/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1350911151/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1351265631/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1351694565/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1352122653/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1352471719/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1352989621/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1353507756/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1354889107/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1358176746/
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6859.html
h78-01 京和 h78-02 京憧穏 h78-03 京小 h78-04 京・清澄 h78-05 京久 h78-06 不明 h78-07 京はやり h78-08 複数 h78-09 京久健 h78-10 京桃 h78-11 京・清澄 h78-12 京桃 h78-13 不明 h78-14 京久 h78-15 京桃・清澄 h78-16 京咲照 h78-17 京久 h78-18 京玄宥 h78-19 京灼・女子プロ h78-20 京健 h78-21 京白糸台 h78-22 京衣淡 h78-23 京照小 h78-24 京照・清澄 h78-25 京爽 h78-26 京・清澄 h78-27 京灼 h78-28 複数 h78-29 京久 h78-30 京照 h78-31 京久 h78-32 京一 h78-33 複数 h78-34 京・清澄 h78-35 複数 h78-36 京和優咲 h78-37 京・白糸台 h78-38 京・臨海 h78-39 京霞 h78-40 京・清澄 h78-41 京・阿知賀 h78-42 京玄憧 h78-43 京淡 h78-44 複数 h78-45 京絹 h78-46 不明 h78-47 京怜竜 h78-48 京咲 h78-49 京姫 h78-50 不明 h78-51 京咲照
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/1275.html
はやり「こーんにーちわー!牌のお姉さんだよ☆」 子供達「こーんにちわー」 はやり「今日は、新しいお友達を紹介するね☆」 子供達「はーい」 はやり「みんなー、来ていいよー!」 京太郎「あー、どうも。須賀、じゃなくて、Kちゃんです」 胡桃「……鹿倉胡桃です」 竜華「し、しみゃず谷竜華です!」 胡桃(噛んだ) 京太郎(噛んだ、かわいい) はやり「それじゃー今日もみんなに麻雀を教えていくよ☆」 子供達「わーい」 京太郎(……しかし、シャレで応募したテレビ出演の懸賞が当たるとはな……そして生はやりん、おもちはすばらだがきつい) はやり「んー?Kちゃんも打ちたいの?よし打とうか!……本気で」 京太郎「は、はい!」 チビッ子A「ロン!」 京太郎「ぐ、ぐわー!……なんだ、俺はチビッ子にも負けるというのか!?」 チビッ子A「にーちゃん分かりやすすぎー」 胡桃「うん、さっきの待ちは分かりやすかった」 はやり「さっきのKちゃんが振り込んだのはね……ここがポイントだね!これは他でも使えるからみんなも覚えた方がいいよ☆」 チビッ子B「噛んだおねーちゃん、私とー」 竜華「噛んだおねーちゃん……りゅーかでええからな?」 チビッ子B「えー?あ、Kちゃんもー」 京太郎「おう!もう負けないぜ!」 チビッ子B「ツモ!」 京太郎「な、なんだとぉぉぉ!!」 竜華「あちゃー、結構大きいのやったかー」 はやり「うん!今回は100点!えらいね☆」 チビッ子B「えへへ」 はやり「それにくらべてKちゃん!なんでこうなったか分かる?」 京太郎「えーっと……分からないんで教えて下さい」 はやり「うん!これは初心者はやりやすいことなんだけど……」 はやり「もう時間だからここまでだね!みんな、今日はどうだったかな?」 チビッ子A「面白かったー」 チビッ子B「Kちゃんがいて楽しかったー」 チビッ子C「いつもより分かりやすかったー。後Kちゃんよえー」 京太郎「よーし、後で叱るからな?」 はやり「それじゃ、みんなでバイバイしよーね?」 子供達「バイバーイ」 スタッフ「はいオッケーです」 はやり「お疲れ様でした!あ、ちょっとさっきのとこが…」 京太郎「ふぅ。結局負けっぱなしだったなぁ……」 竜華「お疲れ様!」 胡桃「お疲れ」 京太郎「あ、お疲れ様です」 竜華「いやー、緊張したなー」 胡桃「うん。須賀くんは緊張であんなだったの?」 京太郎「いやー、俺初心者なんでアレが実力です」 竜華「それでかー、なんならこの後教えよか?」 京太郎「本当ですか?」 胡桃「じゃ、私も。2人で教えた方がいいでしょ」 京太郎「ありがとうございます!」 はやり「……なるほどね」 数日後 京太郎「ここは、確か……」ピリリリリリ 京太郎「ん?携帯?はいもしもし」 はやり「こんにちわ、はやりんだよ☆」 京太郎「うわっ……」 はやり「……いきなりうわっ、は酷いんじゃないかな?」 京太郎「すいません、いきなりだったんで」 はやり「まあいいけど。それよりさ、またうちの番組に出ない?」 京太郎「へ?」 はやり「京太郎くんが出た回の評判がすごくいいんだよ?普段より分かりやすいとか、やられっぷりが面白いとか」 京太郎「褒めてないですよね?」 はやり「で、京太郎くんがよければいっそ牌のお兄さんにでもならない?はやりとコンビで!」 京太郎「はい?話が急すぎるんですが……」 はやり「はやりんは待ってるよ☆」ガチャ 京太郎「……とりあえず、もっかい出てみようかな」 後に、各所でアシスタントやマネージャーとしての争奪戦が始まることを、この時は誰も予想していなかった
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/9656.html
照「…」モックモック 京太郎「またお菓子食べてるんですか」ハァ 照「おいしいよ、京ちゃんも食べる?」スッ 京太郎「じゃ、一つだけ」ヒョイ 京太郎「…おいしい」 照「でしょ」 京太郎「にしても、どんぐらい食べてるんですか?」 照「ん…今食べてるのだけだよ」 京太郎「じゃあ、ここに捨ててある大量のお菓子の袋はなんですか?」 照「…知らない」プイッ 京太郎「だ・か・ら!食べ過ぎですよ!」 照「そんなことない」 京太郎「太りますよ!?いいんですか!?」 照「麻雀でカロリー消費してるから大丈夫」モックモック 京太郎「いやだって、座ってるだけでカロリー消費できるわけ…」 照「頭使ってるし、それに腕回すのにも大量のカロリーが必要だから大丈夫」 京太郎「ぐぬぬ…後悔しても知りませんよ!」 照「後悔するようなことにはならない」モックモック ガチャ! 淡「やっほー!」 京太郎「お、やっほー!相変わらず元気だな」 照「…おはよう」 淡「むー、テルー、ノリ悪いよ、やっほー!」 照「…おはよう」 京太郎「照さんがいう訳ないだろ」 淡「むむむ…ん?」 ススッ 照「?どうしたの淡、なんか顔について…」 淡「太った?」 照「え」 淡「あー、やっぱ顔が少し丸くなってる~!テルーかわいい~!」 照「ちょ、ちょっと待って、太ったってどういう…」 淡「前はもっと頬辺りがシュッとしてたけど、お肉ついてまん丸くなってるよ!」 照「ま、まん丸く…むぐ」 淡「ほっぺたモチモチしてるー!前は固かったのに!」グニグニ 照「きょ、京ちゃん」ウルウル 京太郎「あー、たしかに丸くなっているような…」 淡「でしょでしょー!」 照「う…ちょっとお手洗い行ってくる」トテテテ ガチャ、バタン! 淡「…」 京太郎「…」 淡「これでいい?」 京太郎「ははー!流石ですお代官様!」 淡「むふふー、よきにはからえ~!」 京太郎「では、例のお菓子を持ってきました、お受け取りください」 淡「おお、これはこれはハッピーター…山吹色のお菓子ではないか!」 京太郎「今後ともよろしくお願いしますぞ~!」 淡「おぬしも悪よのぉ~!」 京太郎「いえいえ~!」 淡「にしても、テルーのあんな表情見れるなんて、ほんと面白かった!」 京太郎「これで少しは懲りてくれるといいけどなぁ」 その後、お菓子の量が急激に減り、菫から逆に心配される照がいますが白糸台麻雀部は今日も平和です。 カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6256.html
京太郎「…シロのパンツをもらったら俺は義姉さん達に拷問される」ワハハ 白望「逃げた」 京太郎「…気のせいだ」 白望「……お菓子はやく」 京太郎「…本当に自由だな」 白望「気のせい」 京太郎「そうきたか」 京太郎「気をつけて帰るんだぞ」 白望「うん」 京太郎「明日、頑張ろうな」 白望「全国に行く」 京太郎「ああ、皆で行くぞ」 ーーーーーーーー 夜 京太郎「明日だ…初めての公式戦」 京太郎「エイスリンにメールしてみるか」 京太郎「…明日の事をメールしてみるか」 From エイスリン 大丈夫。私達は負けない。 京太郎「…流石だ。自信に満ち溢れてる。そうだな…俺達に敗北はない」 From エイスリン うん。また東京に行く。 だから京太郎も頑張ってね。 京太郎「ありがとうっと…もう遅いしおやすみ…」 From エイスリン おやすみ。また明日、会場で。 京太郎「勝つぞ」 朝 京太郎「…よし、起きた」 朝ごはん 京太郎「朝ごはんを食べてから行くか」 ーーーーーー カピー「パカパカ(今日は頑張ってこい」 京太郎「ああ、勝ってくるぞ」 カピー「パカパカ(いや、勝つ事は知ってるからべつにかまわない。」 京太郎「どう言う事だ?」 カピー「パカパカ(実況がまともだといいな」 京太郎「なんだそれ」 カピー「パカパカ(行けばわかる」 京太郎「覚えておく…嫌な予感がしてきたじゃないか」 カピー「パカパカ(私は別に悪くない」 ーーーーー 朝、強制イベント 京太郎「おはよう」 胡桃「京太郎、遅いよ」 京太郎「いや、五分前に…」 豊音「私は一時間前についたよ」 京太郎「それは早すぎるだろ」 エイスリン【十分前の時計の絵】 塞「私はシロときたよ」 白望「…眠い」 トシ「はいはい、シャキッとしなさい。今日はあんたたちのお披露目会だ。めいいっぱい暴れておいで。あんた達は私の自慢の教え子なんだ」 一同「はい!」 塞「それじゃあ京太郎、まあお昼にね」 京太郎「おう。勝ってくるぞ」 白望「南入りしたらクレープ」 京太郎「そ、それは理不尽じゃ…」 胡桃「京太郎なら大丈夫だよ」 豊音「クレープ楽しみだなー」 京太郎「東だけで終わらせないと…」 エイスリン【皆でクレープを食べてる絵】 京太郎「……ま、惑わされないぞ」 岩手県大会開始。 第一試合 京太郎「ロン、18900」 モブ「…っ、はい」 モブ(な、なんだよこいつは!) 京太郎「東一局四本場」 モブ(止められない、なんで最低満貫なんだよ、化物か!) 京太郎「ツモ、16400オール。ありがとうございました」 モブ(宮守の男子は化物すぎるだろ) ーーーーー 京太郎「よし、勝った…そういえば今日はプロの実況がきてるんだよな」 ??「……」 理沙「京太郎」 京太郎「あれ…、なんで」 理沙「解説!」 京太郎「ああ、それで。どっちの解説してたんですか?」 理沙「女子!」 京太郎「女子か…宮守どうでした?」 理沙「圧勝!」 京太郎「そんなにですか」 理沙「先鋒だけ!」 京太郎「シロだけで勝ったのか…俺も頑張らないとな」 理沙「応援してる!」 京太郎「はい、任せてください!」 ーーーーーー 二試合目 モブv(たしかこいつが爆ヅキしてる宮守の一年か…まあ、俺には勝てないがな) コトン…バシュ… 京太郎「ロン、四暗刻単騎3200です」 モブv「なっ!」 京太郎「ありがとうございました」 モブv(な、なんだよ、こいつ!) 昼休憩 京太郎「そっちはどうだったんだ?」 塞「シロだけで終わったからまだ私達は打ってないんだけどね」 京太郎「そうなのか、シロ?」 白望「たまたま」 トシ「10連荘はたまたまじゃできないよ」 白望「ドヤ…」 京太郎「そこでどや顔なのか」 エイスリン【シロのどや顔の絵】 豊音「私もはやく打ちたいよー」 胡桃「まわってこない気がするよ」 塞「それよりも京太郎、順調に勝ってるらしいね」 京太郎「おう調子がいいぞ」 エイスリン【京太郎がマントを羽織って角が生えている絵】 豊音「悪魔かな?」 白望「魔王」 京太郎「ひ、ひどいな魔王なんてそんな大層なもんじゃないぞ」 塞「あんがいあってるかもね」 胡桃「大魔王京太郎…ふふふ」 トシ「悪くないんじゃないかい?」 京太郎「不本意な二つ名ができていく…」 第三試合 京太郎「ツモ、2000オール」 京太郎「ありがとうございました」 モブX(勝てる訳がねえ…) ーーーーーーー アナウンサー「止まりませんね、須賀選手は」 南浦「まさに魔物だな」 アナウンサー「男子であそこまでの選手は久しぶりですね」 南浦「そうだな」 アナウンサー「…どうかしたんですか?」 南浦「いや、ワシがもしあいつと打つならどう打つか考えていただけだ」 アナウンサー「プロでも考えさせられますか?」 南浦「大沼がいっていた…若い世代が育ってきておると」 アナウンサー「あの大沼プロがそんな事を…」 南浦「まあ、ワシじゃがな」 夕方 京太郎「…本戦確定だな」 京太郎「…挨拶だけしていくか」 理沙「京太郎!」ぷんすか みさき「だめですよ、野依プロ勝手に何処かに行ったら」 京太郎「探しに行く必要がなかった…」 理沙「おめでとう!」 京太郎「ありがとうございます。まだ本戦が決定しただけですが」 理沙「大丈夫!」ぷんすか みさき「あの此方の方は誰ですか?」 理沙「弟!」 京太郎「いろいろと省略しすぎですよ。宮守高校一年、須賀京太郎です。野依プロとは昔からの付き合いなんですよ」 理沙「理沙!」 京太郎「公私は分けます」 理沙「……ケチ」 みさき「そうなんですか…私はアナウンサーの村吉です」 京太郎「テレビで何回か見た事がありますよ。野依プロのフォローを毎回ありがとうございます」 みさき「いえ、わたしは何も…須賀君は野依プロが何を言いたいかわかるんですか?」 京太郎「ええまあ、意思疎通はできますよ」 理沙「以心伝心!」ぷんすか 京太郎「照れるんだったら言わなくていいのに…」 理沙「真実!」ぷんすか 京太郎「それもそうだけど…」 みさき「……仲がいいんですね」 理沙「うん!」 みさき「野依プロ、そろそろ時間が…」 京太郎「ああ、俺も宮守の皆と合流しないといけないな」 理沙「明日!」ぷんすか 京太郎「はい、また明日」 理沙「一位!」 京太郎「なってみせますよ」 理沙「またね!」 スタスタ… みさき「それでは、失礼します」 スタスタ… 京太郎「…負けられないな」 長野個人戦side佳織 佳織「それロンです。四暗刻単騎、48000」 星夏「は、はい…」 佳織「ありがとうございました」ぺこり 佳織(これで三位かな?一位の天江さんと二位の宮永さんには追いつけないけど…このまま頑張ります!) 智美「順調だな、佳織」ワハハ 佳織「うん、このままいけば皆で東京に行けるよ!」ニコニコ 智美「そうだな。モモも順調にあがってるみたいだし、麻雀部は安泰だな」ワハハ 佳織「モモちゃんもがんばってるんだ…私も頑張らないと!」 智美(全試合役満で勝ってるのにその上があったら怖いよ)ワハハ 長野個人戦 side透華 透華「立直ですわ」 透華(団体戦で足を引っ張った分、ここで魅せますわ!) 透華「おいでなさいませ…ツモ、8000オール!」 優希(東場の私より高得点だと!?) ーーーーーー 透華「ありがとうございました」 一「順調だね、透華」 透華「まだまだですわ…目指すのならNo.1でないと!」 一「衣を抜かすは少しきついと思うよ?」 透華「あの子は今、どんな感じなのかしら?」 一「点を搾り取るだけ搾り取って他家を同時に飛ばしてる」 透華「諦めませんわよ!私にはNo.1がふさわしいのだから!」 長野個人戦 side 桃子 桃子「ロン、12000っす」 桃子(ふぅ…さっきの嶺上さんとの卓に比べたら天国っすね) 未春「立直」 桃子「ロン、3900」 桃子(がんるっすよ、私!) ーーーーーー ゆみ「モモ、何処にいる?」 桃子「ここにいるっすよ」 ゆみ「このままいけそうか?」 桃子「大丈夫っす。五位っすけど、全国には行くっす」 ゆみ「すまない…私が団体戦で…」 桃子「それ以上はダメっすよ。相手が悪すぎたんっすよ」 ゆみ「それでも…」 桃子「大丈夫っす。私を見つけてくれたお礼はきちんとするっすよ。ここからはステルス技術モモの出番っす!」 長野個人戦 side咲 咲「カン、ツモ、嶺上開花、6000オールです」 咲「ありがとうございました」 咲(これで天江さんとの差は2万点…捲れるかな?) ーーーーーーーーーーー 久「お疲れ様、流石ね咲」 咲「部長、お疲れ様です。皆強いから本気で打たないと負けてしまうんで…」 久「そう。でもこれで清澄から個人戦代表を一人は出せるからよしとしましょうか」 咲「そういえば皆、どうなってるんですか?」 久「貴方と天江さん、鶴賀の妹尾さん以外は軒並み横ばいよ」 咲「妹尾さん?……ああ、役満の人」 久「ええ、四試合やって全て役満で決着してるわ」 咲「…凄いですね」 久「そうね。でもまあ、咲はその上なんだなら頑張りなさい!」 咲「はい!」 長野個人戦 side 衣 衣「立直」 美穂子(止められない…) 衣「ツモ!16000オール!」 衣「ありがとうございました」 衣(待っててくれ義兄様…衣は全国に行くからな) ーーーーーーーーーーーー 純「圧倒的だな衣」 衣「まだまだ…衣はもっとかせぐぞ」 純「相手が可哀想におもえてくるな」 衣「そんな事はないぞ?今年の長野は魑魅魍魎の宴…清澄、鶴賀、風越に衣と同じく存在がいる」 純「言われてみればそうか。でもまあ衣と清澄の奴は頭が一個でてるけどな」 衣「純、もう衣は迷わないぞ。衣と同じ存在が居て、それより上の義兄様がいる。もう衣は独りじゃない」 純「…当たり前だろ。衣には俺たちが居るんだから」 なでなで… 衣「そうだな…勝つぞ、純!」 純「おう」 トシ「今日はゆっくりと休むんだよ」 一同「はい!」 トシ「京太郎も今日は頑張ったね」 京太郎「はい。明日も勝って全国です」 トシ「現段階で10万点をキープしてるから何があっても大丈夫だよ」 京太郎「油断はできません。この前、塞達に思い知らされましたから」 トシ「なんだいそれ」 京太郎「それに可愛い義妹も約束を果たしてくれましたしね」 夜 京太郎「長野個人の経過は…衣、咲、佳織、透華、桃子…他もよこならびか」 京太郎「トキさんにメールしてみるか」 京太郎「…麻雀について振ってみるか」 From トキ 久しぶりやね。もうすぐ大会があるからバリバリ打ってるで。そっちはどうなん? 京太郎「こっちは大会の真っ最中で明日、本戦ですっと…」 From トキ そうなんか、明日本戦なんか…って、メールしてる場合ちゃうやろ!まあ、京さんならどうにでもなると思うけど…頑張ってな。 京太郎「ありがとうございます…、トキさんも大会頑張ってくださいと」 From トキ うちは大丈夫やで。なんてったって一巡先が視えるから( *`ω´)? 京太郎「どや顔だと…俺も槍と弓があるから負けませんよ」 From. トキ なんやそれ、戦場にでも行くんか?まあ、大阪に来るの楽しみにしとるから、その時に結果教えてな。 京太郎「はい。それじゃあ…おやすみっと…」 From トキ おやすみ。応援しとるからな。 朝 京太郎「本戦だ」 カピー「パカパカ(今日が本戦か?) 京太郎「そうだぞ。あと三試合して、ポイントを競うらしい」 ?カピー「パカパカ(まあ、主なら大丈夫だろ」 京太郎「一応、予選は一位通過だからこのままのペースなら大丈夫だとは思う」 カピー「パカパカ(まあ、敵はいないだろ。それよりどうだった?道化との再開は」 京太郎「…カピー、幾らお前でもあの人をそう呼ぶのは許さないぞ」 カピー「パカパカ(…ふん、わたしはあの女が1番嫌いだ。知らない事は幸せだとあの女を視ていてよくわかる」 京太郎「終わった事だ…ひきずるメリットなど何もないだろ」 カピー「パカパカ(…傷の舐め合い程醜いものはないぞ」 京太郎「……」 カピー「パカパカ(捨てたのはあの女の親で捨てられたのは主だ。だがそれを防げたのはあの女だ。実に滑稽だな」 京太郎「今日のデザート抜きだからな」 カピー「パカパカ(待て、それは不当だぞ!」 京太郎「カピーの為に通販で予約したりんごの蜂蜜漬けも無しだ」 カピー「パカパカ(お、横暴だ!べ、弁護士を呼べ!あの高所恐怖症でナルシストで未だに割れたコインを持ってる亡者を呼んでやる!!」 京太郎「……散歩も無しだ」 カピー「パカパカ(私が悪かった」 京太郎「…許す」 京太郎「なにしてるんだ?」 白望「…だるい」豊音におんぶされており 豊音「介護だよー」 エイスリン【魔王シロの絵】 胡桃「シロが昨日勝ちすぎてさっきまで取材されてたの」 塞「京太郎にも話を聞きたいって言ってたけど…」 京太郎「…だるいな」 塞「だよね」 エイスリン【大魔王京太郎と魔王シロの絵】 胡桃「有名税だから仕方ない」 京太郎「二回連続で10万点は飛ばせないな」ワハハ 一同「……」 京太郎「その無言はなんなんだ」 昼 京太郎「それでシロ一人でまた終わったのか?」 白望「うん…」 エイスリン【破壊神シロ】 塞「前回の優勝高の先鋒がねばったんだけど…」 豊音「シロの早さと火力に追いつけなかったんだよー」 胡桃「それでさっき表彰式だったんだ」 京太郎「まじか…俺もさっきラストの試合が終わって後は結果待ちなんだけどな」 塞「どうだったの?」 京太郎「四試合で+14万点。シロには劣るが全力で挑んだ」 豊音(この態度って事は嫌味も聞き流したのかな?) 京太郎「勝つ事を考えて打つと麻雀がすぐ終わるけどあの感覚は悪くないと思ったよ」 白望「…良かった」 京太郎「おう、このまま優勝を目指すぞ」 岩手県大会が終了しました。 夕方 家 京太郎「夜に皆で打ち上げだからそれまでどうしようかな」 京太郎「カピー、勝ったぞ」 カピー「パカパカ(…桃の蜂蜜漬けを食べてるから後にしてくれ」ムキュムキュ 京太郎「……」ピキピキ 京太郎「アップルパイ」小声 カピー「パカパカ(なんだ主!やったな、私は主を信じていたぞ!」 京太郎「……」 カピー「パカパカ(うー…すまなかった」 京太郎「別に怒ってないさ」 なでなで カピー(これでアップルパイは私の物!) 京太郎(とか思ってるんだろうな…ハバネロを仕込んでおくか) カピー「パカパカ(…またか」 京太郎「またです」 カピー「パカパカ(二回分か…」 京太郎「……」 カピー「パカパカ(……なぜ黙る」 京太郎「いや、これは流石にありえないかなって」 カピー「パカパカ(甘えてくれる妹が欲しいがか?」 京太郎「なんでわかった」 カピー「パカパカ(私に不可能はない。別にできるぞ」 京太郎「な、なんだと…」 カピー「パカパカ(蜂蜜漬けをはやく食べたいからそれにするか……」 バリン… 京太郎「うわ、何が割れた?」 カピー「パカパカ(因果律が割れた音だ」 京太郎「なにそれ?」 カピー「パカパカ(さあ、蜂蜜漬けを食べるぞー」 夜 塞「全国出場を祝って乾杯!」 一同「乾杯!」 京太郎「誰と話そうかな」 胡桃「京太郎、お疲れ様」 京太郎「お疲れ様」 胡桃「次は全国だね」 京太郎「…なんか落ち着いてるな」 胡桃「何が?」 京太郎「いや、もう少し喜ぶと思ったから」 胡桃「そうかな?充分喜んでるけど…」 京太郎「なんかこう…経験者みたいな風格がある」 胡桃「初出場なのにそれはないよ」 胡桃(三回目とは言えない…) 京太郎「それもそうか…」 京太郎「そういえば全国で戦いたくない打ち手はいるのか?」 胡桃「うーん…宮永姉妹は嫌かな」 京太郎「咲達か…確かに嫌だな」 胡桃「姉の宮永照は当たり前だけど、妹の宮永咲も厄介だよね」 京太郎「あれ…照はともかく咲は公式戦にでた事がないのになんでわかるんだ?」 胡桃「そ、それはね…」 胡桃(い、言えない…記憶があるから解るなんて言えないよ) 胡桃「こ、個人戦譜面をさっきネットで見たんだよ!京太郎の元いた所の実力が見たくて!」わたふた 京太郎「そ、そうなのか」 京太郎(なんでこんなに焦ってるんだ?) 胡桃「それよりも京太郎は大丈夫なの?」 京太郎「俺か?俺は誰と対局しても勝つ事しか考えないよ」 胡桃(…それをしたら二年後にはプロのスカウトに追い回されるんだよ。主にお義姉さん達と婚期の迫った人達にね) 京太郎「楽しみだな、全国」 胡桃「そうだね…終わったらまた皆で海に行こうね」 京太郎「また?…いいかもな、海」 胡桃「…今、皆の水着を想像した」 京太郎「してません」ダラダラ 胡桃「みんなー、京太郎がー」 京太郎「や、やめてくれ!!」 夜2. ガチャ… 京太郎「ただいまー」 京太郎「あれ、義姉さん帰ってるのか?」 良子「イエス、さっき家についたんですよ」 京太郎「そうなのか…健夜義姉さんは帰ってきてないの?」 良子「義姉さんは世界タイトルの為に海外です」 京太郎「忙しそうだな…」 良子「それよりも京太郎に大事な話があります」 京太郎「どうかしたのか?」 良子「近い内に一人の女の子がここにきます」 京太郎「はっ?」 良子「私と健夜義姉さんの恩師の子供なんですが恩師に預かってくれと頼まれたんです」 京太郎(…恩師って人が危篤のか?) 良子「期限はわかりませんが…かまいませんか?」 京太郎「…俺は別にいいよ」 良子「ありがとうございます…これで恩師に恩が返せます」 良子(世界一週旅行に当たったとは言わない方がいいんでしょうね…) 京太郎「困った時はお互い様だからな」 朝 京太郎「…良子義姉さんが帰ってきてるんだったな」 京太郎「起こしに行こう…ほっといたら昼超えても寝てるからな」 ーーーーーー コンコン 京太郎「義姉さん起きてるか?」 シーン 京太郎「まあ、起きてるかわけないわな。入るぞ」 良子「のーうぇいー…zzz」 京太郎(……この前は不意打ちであんな事になったからな。今回は用心するぞ) 京太郎「義姉さん、朝だから起きてくれ」 ゆさゆさ 良子「あと五分…ウェイト…zzz」 京太郎「ホテルの時の約束」 良子「…」ビク… 京太郎「約束を護らないなら俺にも考えが…」 良子「お、起きました!」 京太郎「おはよう、義姉さん」 良子「グッドモーニング」ダラダラ 京太郎「朝ごはんまだかな?」 良子「ちょ、ちょっと待ってくださいね!!」 良子「できましたよー」 京太郎「あれ…料理の練習でもしたのか?」 良子「ノー。わたしにかかればこれくらいイージーですよ」 京太郎(いや、どうみても上手になりすぎてるだろ) 良子「あと、これはお弁当です」 京太郎「あ、ありがとう」 良子「それじゃあ頂きましょうか」 京太郎「そうだな」 良子、京太郎「いただきます」 パク…もぐもぐ 京太郎「美味しい…」 良子「それはよかった」ニコニコ 良子(これなら早起きも悪くないですね) 昼 京太郎「誰かにご飯を作ってもらうっていいな」 京太郎「サンドイッチか…」 塞「あれ、京太郎もここで食べるの?」 京太郎「おう、たまにはいいかなって」 塞「そうなんだ。一緒にいいかな?」 京太郎「別にいいぞ」 ーーーーーーー 塞「あれ、そのサンドイッチ…」 京太郎「良子義姉さんが帰ってきてて珍しく作ってくれたんだよ」 塞「そ、そうなんだ…」 塞(京太郎の好物と栄養管理もできてる…) 京太郎「塞も一ついるか?」 塞「私は別にいいよ」 塞(私もお弁当を作ってあげるべきかな?) 夕方 京太郎「デートだ!」 胡桃「京太郎」 京太郎「はい?」 胡桃「なんで私がおんぶされてるのかな?」 京太郎「いや、そっちが要求したからだと…」 胡桃「私は手を握ろうって言いたくて…」 京太郎(両手を差し出されたらその考えにはいたらない…) 胡桃「夕方に牧場にきてなにするのかな?」 京太郎「夕方限定の触れ合いショーがあるんだよ」 胡桃「触れ合いショー?」 京太郎「ああ。昼間は放牧されてる子羊達と少しの間だけ触れ合える」 胡桃「そうなんだ…てっきり適当に決めたと思ってたよ」 京太郎「そんな訳ないじゃないか」 胡桃「可愛い…」 なでなで 京太郎(和むな) 胡桃「京太郎は撫でないの?」 京太郎「いや、俺は見てるだけでいいですよ」 京太郎(小型以外には好かれるんだけどな)京太郎を見ながら動物が震えており 胡桃「へんな京太郎」 ーーーーーー 帰り道 京太郎「楽しかったか?」 胡桃「うん、久しぶりに羊とかに触った」 京太郎「また機会があったら行こうな」 胡桃「うん…それでその…手が寂しいんだけど」 京太郎「…ほら」 ギュ。 胡桃「うん、おんぶよりこっちの方がいいや」 京太郎「そうだな」 夜 京太郎「どうしたものか」 京太郎「義姉さんと話すか」 ーーーーーーー 良子「どうかしたんですか?」 京太郎「いや、たまにはゆっくり話そうかなって」 良子「それなら待ってください、飲み物を用意します」 京太郎「あっ、それぐらい俺が…」 良子「今は私が家事をします」ニコニコ 京太郎「わ、わかった…」 京太郎(やばい、良子義姉さんが可愛い) 京太郎「あのさ、義姉さん」 良子「どうしたんですか?」 京太郎「いや、ついこの間に全力で麻雀を打って部活の仲間に負けたんだよ」 良子「えっ?」 京太郎「能力を封じられて、それをどうにか掻い潜っても先に和了されて…久しぶりに完敗したよ」 良子「…嬉しそうですね」 京太郎「嬉しいのかな…どうなんだろう。ただまあ、ややこしい事を考えながら麻雀を打つんじゃなくて勝つ事だけを考えて打つって事を思い出したからかな」 良子「そうですか…体に不調とかはないですか?」 京太郎「特にないかな…県大会とかでも結果は残せたし」 良子「それは見ましたよ。大会最多得点でしたね」 京太郎「ああ。記録とかの実感はないんだけどな」 良子「京太郎らしいですね…義姉として誇らしいです」 京太郎「そ、そうか!なら頑張った価値があったよ!」ニコニコ 良子(…まあ、五人も記憶を持っていればアレを早い打ちに割っておきたいとは考えますね…能力も高いですし) 京太郎「全国でも勝つから…義姉さん達に誇られるように頑張るからな」 良子「…もう十分、誇りに思ってますよ」 なでなで 京太郎「あっ…でも結果を出さないと」 良子「焦りすぎです。京太郎なら大丈夫だと信じてます。それにどんな結果でも京太郎は私の大切な家族です」 なでなで 京太郎「…それでも…それでも俺は勝つよ。義姉さん二人が三年間護ったチャンピオンの座を性別は違うけど俺も護るよ」 良子「ふふ…期待してます」 良子「そろそろ夜遅いですし、寝るとしますか」 prr…prr 京太郎「あれ、こんな夜に誰だ?」 良子「ああ、私がでますよ」 良子「もしもし…あっ、お久しぶりです。ええ…まあ……えっ、明日から?二日間?えっ、京太郎が認めた?…わかりました。それならしかたありませんね」 京太郎「うん?」 良子「それじゃぁ…また明日」 ガチャ… 京太郎「誰からだったんだ?」 良子「……」 無言で京太郎の前まで歩いてきて 良子「佐々野いちごとどんな関係ですか?」 京太郎「えっ…なんでそれを」 良子「霞から電話がありました」 京太郎「喋ったのかあの人…」 良子「それでどんな関係ですか?」 京太郎「……脅迫した仲です」 良子「脅迫した仲なのにはやりや霞を使って助けたんですか?」 京太郎「……」 良子「都合が悪くなったら黙る癖は治りませんね」 スッ…京太郎の頬に手を添えて、京太郎の顔を覗き込む 良子「はぁ…まあいいでしょう」 京太郎「ごめん」 良子「ただまあ……」 軽くジャンプして 京太郎(あっ…これ死んだかもしれない) 良子「義姉に隠し事はダメだ」 ブン!鼻先を良子の蹴りをかすめていき 京太郎「……」ツー鼻血が垂れて 良子「全部話せ」 良子「…はぁ…佐々野いちごを脅して泣かして、漏らさしたんですか?」 京太郎「はい、そうです」正座 良子「…そのアンビリバボーな話を私に信じろと?」 京太郎「事実です」 良子「…ちょっと待っててください」 スタスタ…二回に向かい スタスタ…カピーを抱えて帰ってくる 良子「京太郎、これをつけなさい」耳栓 京太郎「…わかった」 京太郎(口答えはできないな)耳栓を装着。以後の会話は聞こえない ギュ…良子が京太郎の手を握り 良子「お久しぶりですね、カピー」 カピー「パカパカ(…生意気も私と話す方法を覚えていたか」 良子「貴方なら知ってるでしょ」 カピー「パカパカ(お前が記憶を保持してる事か?それとも京太郎が好きすぎて今にでも襲いたいと思ってる事か?」 良子「相変わらず京太郎以外に対しては辛辣ですね」 カピー「パカパカ(私からしたらお前や覇者、道化に愚者及び猛火に主と居て欲しくないんだがな」 良子「相変わらずですね」 カピー「パカパカ(ふん。何回目だこの話をお前にするのは」 良子「今はまだ一回目ですよ」 カピー「パカパカ(……気に入らんな。それでなんだ今日は私に何を聞きたい」 良子「京太郎が言っていた佐々野いちごの事は事実ですか?」 カピー「パカパカ(私がそれに答える義務はない」 良子「……なら」 カピー「パカパカ(葡萄だな」 良子(京太郎が買わない高い所を要求してきた…まあ、予想通りです) 良子「その条件でいいでしょう」 カピー「パカパカ(よし、あとでヨーロッパからワインを頼むぞ!!」 良子「えっ?」 カピー「パカパカ(以上が事の顛末だ」 良子「…そうですか。あの京太郎は佐々野いちごに好意を抱いてるのでしょうか?」 カピー「パカパカ(それは無い。内心、警察沙汰になるんじゃないかビクビクしてたからな」 良子「確かに他から見たら犯罪者にしか見えませんね」 カピー「パカパカ(そうだな」 良子「そ、それでカピー…ワインって言いますとどれくらいの…」 カピー「パカパカ(冗談だ。私がワインを主の前で飲んだら怒られるだろ。適当に果物を送ってくれ」 良子「了解です」 良子(よかった…) カピー「パカパカ(それにしても主のスケコマシはどうにかならないのか?」 良子「…無理でしょう」 カピー「パカパカ(見た目幼女から乳お化けまで…いつか刺されるぞ」 良子「京太郎なら大丈夫ですよ。CQCも仕込みましたし…戦闘経験もあるみたいですし」 カピー「パカパカ(海外旅行で迷子になった時か…あれはスリリングだった」 良子「それに貴方がいる限り京太郎は…」 カピー「パカパカ(おっとそれ以上はいけない。少なからず主が居るのだから」 モソモソ…正座している京太郎の上でまるまり 良子「…本当に京太郎に甘いのは誰なんでしょうね」 京太郎「良子義姉さんがすんな解放してくれた…まあ、いいか」 ♪~ 京太郎「あれ、メールだ」 京太郎「健夜義姉さんからだ…」 From 小鍛冶健夜 県大会の結果見たよ、おめでとう。私は今アメリカだけど帰ったらそっちに行くね 京太郎「…なんだろうな。健夜義姉さんと良子義姉さんに褒めてもらう方が1番嬉しい…。ありがとう、健夜義姉さんも頑張って」 From 小鍛冶健夜 うん、私も頑張る。それじゃあ、またね。 京太郎「よし、寝るか…」 早朝 京太郎「……zzz」 ??「…きて…さい」 ゆさゆさ 京太郎「うん…」寝ぼけ眼 良子「もう朝ですよ、起きてください」 京太郎「えっ、良子義姉さん?」 良子「イエス。グッドモーニング」 京太郎「……」 もぞもぞ…携帯を見て時間を確認 京太郎「なんで起きてるんだ?」 良子「もう6時ですよ。朝ごはんの準備もできてますし」 京太郎「…わかった、これは夢だな」 良子「えっ?」 京太郎「義姉さん達が俺よりはやく起きるなんてありえない」 もぞもぞ…寝ようとして 良子「なら強行手段にでます」 京太郎「えっ?」 ちゅ… 良子「起きましたか?」 京太郎「……」目が覚めて 良子「それじゃあ下で待ってますよ」 スタスタ…上機嫌で出て行く 京太郎「何がおきた?」 京太郎、良子「いただきます」 パク…もぐもく 京太郎「美味しい」 良子「それなら良かった」ニコニコ 京太郎「義姉さん、好きな人でもできたのか?」 良子「えっ?」 京太郎「いや、女の人が料理が上手になるのは男が関係するって言ってたから」 良子「それで妬いてるんですか?」 京太郎「…俺は義姉さんが選んだ人なら文句はない」 良子「そうですか」ニコニコ 京太郎「なんで嬉しそうなんだ?」 良子「気のせいですよ」ニコニコ 京太郎「いや、にやけてるぞ」 良子「気のせいです」ニコニコ 京太郎(これはループだな) 昼 京太郎「良子義姉さんも結婚するのか…」 部室 豊音「久しぶりだよー!」 京太郎「いや、昨日も会ったじゃないか」 豊音「そういうことじゃないんだよ」 京太郎「なんだそれ」 豊音「それよりご飯食べようよ」ニコニコ 京太郎「お、おう」 パカ… 京太郎(今日は和風なのか) 豊音「あれ、それお義姉さんの手作り?」 京太郎「よく解ったな。良子義姉さんが作ってくれたんだ」 豊音「そうなんだ…美味しそうだね」 豊音(ヒジキの煮物に…丁寧に焼いた塩鮭…お義姉さん、朝から頑張ってるよー) 京太郎「うん、美味しい」ニコニコ 豊音(わたしも作ってあげようかな?) 放課後 エイスリン「キョウハドコニイクノ?」 京太郎「…」 京太郎「展望台とかどうだ?」 エイスリン「英(夕陽を見に行くの?」 京太郎「ばれたか…」 エイスリン「バレバレダヨ」ニコニコ ギュ… エイスリン「英(それじゃあ、行こう」 京太郎「お、おう」 ーーーーーーーーー 展望台 エイスリン「キレイ…」 京太郎「天気予報で今日は夕陽が綺麗って小ネタを言ってたからな…それにしても綺麗だな」 エイスリン「ウン…ハジメテミタヨ」 京太郎「そうだな…エイスリンとこの夕陽を見れて良かったよ」 エイスリン「えっ?」京太郎の方を向いて 京太郎「いや、夕焼けと美人を一度に楽しめるからな」 ギュ…手を握り エイスリン「…ありがとう」カァァ エイスリン「マタアシタ」 ブンブン…手を振り 京太郎「おう、また明日な」 ーーーーーーーー 家の前 京太郎「なんで…家に入ったら碌でもない事になる気がする」 ガチャ… 京太郎「ただいまー」 初美「おひさしぶりなのですよー、京太郎」バスタオル一枚 京太郎「…初美さん、なんでバスタオル一枚なんですか?」 初美「さっきまでお風呂に入ってたんです」 京太郎「服をきてください」目空し 初美「京太郎は初心ですねー」ニヤニヤ 京太郎「初美さんの肌は綺麗ですからね」 初美「えっ?」カァァ 京太郎「見てたら襲いたくなりますし」 初美「な、な、な…」カァァ 京太郎「だからはやく…」 初美「べ、別に私はいいですよ?」カァァ 京太郎(な、なんだと…) ガラ… 霞「あらあら二人ともどうかしたの?」バスタオル一枚 小蒔「どうかしんですか?」全裸 京太郎「あっ…」 小蒔「えっ、京太郎様?」 京太郎「姫様、これは…」 小蒔「キャーーー!」 京太郎「本当にすいませんでした」土下座 小蒔「わ、私も無用心だったからおあいこですよ」あたふた 霞「女の裸を見たら責任をとらないと…」 京太郎「うっ…」 巴「悪女モードですね」小声 春「ノリノリ」小声 初美「珍しいですね」小声 霞「そこ、聞こえてるわよ?」 巴「さ、さあ…夕ご飯の仕度をしないと」 春「手伝う…」 ぽりぽり 初美「私もー」 小蒔「それじゃあ…その…今日、昔みたいに一緒に寝てくれますか?」 京太郎「う…今回だけですよ」 小蒔「やった!」ニコニコ 夜1. 京太郎「皆寝てから風呂だな」 小蒔「京太郎様、どうかしたんですか?」 京太郎「いや、皆来てるのに部屋に籠ってるのは悪いかなって」 小蒔「気を使わせてしまったみたいで…」オロオロ 京太郎「いや、俺も姫様と話したかったから大丈夫ですよ」 小蒔「わ、私とですか?」 京太郎「はい」 京太郎「姫様は最近何かありましたか?俺は県大会や合宿があったんですよ」 小蒔「そんな事があったんですか…私は特に…ああ、叔母様達が引越したんですよ」 京太郎「えっ?」 小蒔「この前、長野から帰った後に急に決まったんですよ」 京太郎「そ、そうなんですか…」 京太郎(なんであのババア共が鹿児島を離れた?…何かあったのか?) 京太郎「…何か困った事とかありませんか?居た人が居なくなったら困るんじゃ?」 小蒔「困った事なんてないですよ?霞ちゃんも機嫌がいいですし…楽しいですよ」ニコニコ 京太郎「それなら良かった」 夜2. 京太郎「初美さんがカピーを抱き枕にしてた………少し悔しい」 コンコン 小蒔「京太郎様、はいります…」 京太郎「春達もきたのか?」 春「監視」 巴「わ、私は別に姫様がでていかれたから気になって…」 小蒔「皆で寝るのは久しぶりですね」ニコニコ 京太郎「いや、姫様三人居るなら俺は別の部屋で…」 小蒔「…うぅ…」涙目 京太郎「わ、わかりました…寝ます、皆で仲良く寝ましょう」 春「賛成」 巴「み、皆で仲良くですか!は、ハレンチじゃないですか?」カァァ 小蒔「何がハレンチなんですか?」首を傾げて 春「ムッツリ」 京太郎(巴さん、可哀想だな) 巴「いや、あのその…うぅ、なんでもないです!」カァァ 小蒔「それじゃあ、私は京太郎様の隣で!」 春「姫様の隣でいい」 巴「なら私は春の隣で…」 小蒔「ダメです!京太郎様のベッドなのに端っこに追いやったら恥知らずじゃないですか!」 巴「じゃあ私はどうすれば…」 小蒔「決まってますよ」ニコニコ 巴「まさか姫様…」 小蒔「京太郎様の隣ですよ」 深夜 京太郎「……皆、寝てるな」 小蒔「…zzz」 巴「…zzz」 春「…zz」 モゾモゾ…抜け出そうとして 小蒔「…どうか…したんですか?」寝ぼけ眼 京太郎「少しトイレに…」 小蒔「嘘です……置いていかないで…」 ギュ…そでを掴み 京太郎「姫様…」 小蒔「良い子にしますから……だから…また…私から…」ポロポロ ギュ…京太郎が小蒔を抱きしめて 京太郎「俺はここに居ます…」 小蒔「…暖かい…zzz」 京太郎(…置いていかないでか…) バタ……ピト…巴が寝返りを打ち、位置を修正して背中合わせになる 京太郎「えっ?」 ピト…春が姫様を抱きしめてる手に触れて 京太郎「…心頭滅却だ…寝るぞ俺……zzz」 春(手強い…) ーーーーーーーーー 早朝 京太郎「あれ…もう誰か起きてるのか?」 キッチン 霞「あら、起こしちゃったかしら?」巫女服+エプロン 京太郎「いやいつもこの時間に起きてるけど…何してるんですか?」 霞「見てわからないかしら?朝ごはんとお弁当を作ってるのよ」 京太郎「…なんで?」 霞「貴方が言ったんでしょ?食費はこっち持ちだって」 京太郎「ああ…言いましたね」 霞「だからよ」 京太郎「…手伝います」 霞「あら、別にいいわよ?」 京太郎「…わかってるくせに」 霞「ふふふ…昨日、姫様と寝た当て付けよ」ニコニコ 京太郎「あれは…いや…なんでもありません」 霞「そうね、言い訳は見苦しいわよ」 京太郎(なんだろう…少しだけ変だ) 霞(今日の晩にでも仕掛けようかしら?) 朝 京太郎「姫様達が起きてこない…それよりも良子義姉さんもまだなんだが…」 京太郎「良子義姉さんの様子を見に行くか」 ーーーーーー コンコン… 京太郎「良子義姉さん、起きてる?」 良子「起きてますよ」 京太郎「えっ?起きてる?」 ガチャ… 良子「私が起きてたら駄目なんですか?」私服 京太郎「いや、そんなわけないけど」 良子「私だっていつまでもスリープしてませんよ」ニコニコ 京太郎「そう言えば昨日、なんで降りてこなかったんだ?」 良子「…聞きたいのですか?」 京太郎「いや、別に話したくないならいいけど」 良子「冗談ですよ。明日の準備をしてたんです」 京太郎「明日?あれか全日本の…」 良子「イエス。健夜義姉さんが海外にいる間にさっさと参加権だけはゲットします」 京太郎「健夜義姉さんと良子義姉さんの試合は面白いと思うんだけどな」 良子「見てる方はでしょ。やってる方は辛いんです」 京太郎「それもそうか…応援してるから頑張って」 良子「大丈夫です、私は負けません」 京太郎「話は変わるけど今日は霞さん達の案内をするの?」 良子「神社と御寺巡りですね」ニコニコ 京太郎「それじゃあ、行ってきます」 霞「待って。これを持っていて」 京太郎「お弁当…いいんですか?」 霞「愛妻弁当だから期待していいわよ」ニコニコ 京太郎「…ありがとうございます」カァァ 霞「あら照れてる?」 京太郎「て、照れてません!」 霞「ふふふ…いってらっしゃい」 京太郎「いってきます」 ガチャ…スタスタ 霞「相変わらず初心なんだから7」ニコニコ ーーーー 京太郎(なんで裸エプロンになってるんだよ!] 昼 京太郎「何処で食べよう」 中庭 京太郎「久しぶりに一人で飯を食べた気がする」 トシ「おや、珍しい」 京太郎「こんにちは」 トシ「今日は一人なのかい?」 京太郎「ええまあ…」 トシ「…そういえば、今週末に大阪に行くらしいね」 京太郎「はい、だから女子個人には…」 トシ「薄情だね」 京太郎「申し訳ない」 トシ「いやまあ、あんたが居ない方が阿鼻叫喚にはならなくていいんだけどね」 京太郎「えっ?」 トシ「大阪に行ったら…いや、あんたなら大丈夫か」 京太郎「?」 トシ「…狐に気をつけなよ」 放課後 京太郎「帰るか部活か…」 京太郎「せっかく来てるのに帰らないのは悪いよな」 京太郎「ただいまー…あれ、皆出かけてるのか?」 初美「私は居るのですよー」ドヤ 京太郎「初美さん…皆何処に行ったんですか?」 初美「良子さんの御寺巡りに付き合ってます」 京太郎「…逃げてきたんですね」 初美「気のせいです」 京太郎「全く…なら晩御飯は食べてくるのかな…」 初美「私はお昼から何も食べてないよ」ニコニコ 京太郎「……食べたい物は?」 初美「京太郎の手作りならなんでもいいよ」ニコニコ 京太郎「ならお村でも作りますか」 初美「なんでオムライスなんですか?」 京太郎「……なんでなんでしょうね」 初美「?」 京太郎(忘れてるか…) ーーーーーーー 京太郎「初美さん、料理できたんでね」 初美「これくらい当たり前ですよー」 初美(急にできるようになったなんて言えない) 京太郎「手つきも慣れてるし、尊敬するな」 初美「へへ…」ニコニコ ーーーーー 京太郎.初美「いただきます」 パク…もぐもぐ 京太郎「うん、美味い」 初美「美味しいですー」 京太郎「一緒に作ったかいがありましたね」 初美「はい!」ニコニコ 夜 京太郎「良子義姉さん達は外でパスタか…オムライスの方が美味しいからいいか」負け惜しみ 京太郎「ハオを誘ってみるか…きてくれるかな?」 ーーーーー ♪~ 慧宇「メール?…準備しないと!PCつけて、見た目大丈夫かな…終わったら話してくれると嬉しいな…」 京太郎「すごい安手の連打だな…でもこれで…ツモ、8000オール!一位だな。ウィスが着てるな」 京太郎「ハオからか…スカイでいいかな?」 ーーーー 慧宇「お、お久しぶりです!」 京太郎「久しぶり。元気だったか?」 慧宇「はい!ごしゅ…京太郎はどうでしたか?」 京太郎「俺も大丈夫だぞ。ついこの間熱がでた位だ」 慧宇「大丈夫だったんですか!?」 京太郎「大丈夫だぞ。今は元気だし」 慧宇「それだったらいいんですが……何かあった言ってくださいね?」涙目 京太郎「お、おう」 慧宇「京太郎は私にとって大切な人なんですから」 京太郎「はい」 慧宇「…話は変わりますが、全国出場おめでとうございます」カァァ 京太郎「知ってたのか?」 慧宇「はい。試合の中継見てましたから」 京太郎「そうなのか…でもまあ、東京に行くからまたハオに会えるな」 慧宇「は、はい!」カァァ、ジュワ 京太郎「それじゃあ、またな」 慧宇「また。愛してますよ、京太郎」 プツン… 京太郎「えっ?今なんて…切れてるだと…」 ーーーーーー 慧宇「全国……頑張らないと…」 京太郎「そろそろ寝るか」 コンコン… 京太郎「はい?」 ガチャ 霞「おじゃまします」寝巻き 初美「おじゃますのるのですよー」寝巻き 京太郎「えっ?なんできたの?」 霞「小蒔ちゃん達が良くて私達はダメなのかしら?」 初美「おとなしくするんです」 京太郎「あの近い…」 霞「気にしたら駄目よ」 初美「♪~」 京太郎「いや、俺の理性がそろそろ危ない…」 霞「別にいいわよ?」 初美「度胸も無いのに言わない事です」ニコニコ 京太郎(襲うのは無し……仕返しも…無しだな。なすがままか?それも嫌だし……そうだ、寝ればいいのか) 京太郎「……zzz」 霞「あら、寝たの?」 京太郎「……zzz」 ギュ… 初美「寝てますね」 霞「もう…ヘタレなんだから…」 初美「どうするんですか?」 霞「……」 霞「このまま寝てしまいましょうか」 初美「いいのですか?」 霞「寝込みを襲ったら卑怯じゃない」 初美「そう言うなら私は構いませんけど…」 霞「それに…抱いてもらうなら起きてて欲しいし」 ギュー抱きしめて 初美「それもそうですね」 ギュー反対側から抱きしめて